47: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 20:56:31.34 ID:Nn2yIfhz0
「そど子、卒業おめでとう」
「あ、ありがとう」
そど子が言葉の勢いを落とし、素直に返事をする。
私はそんな彼女へと言葉を続けた。
「証明した通り、私は、もう大丈夫だ。遅刻の取り締まりはいらない。そど子がいなくても、こうして、私はきちんと遅刻せずに登校できる」
伝わっているのだろうか。
これが、私なりの花束だ。
物じゃなくて、言葉じゃなくて、行動で、私はそど子の卒業を祝う。
「だからそど子、心配なんてしなくて良い。安心して卒業してくれ」
私が言葉を言い切ると、そど子は一瞬だけ表情を緩め、けれどすぐさま引き締めて口を開いた。
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