118: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/17(土) 20:52:38.45 ID:nT+bOUGp0
「なんだあいつ、ツンデレかよ」という考えと、「周りがからかってくるし、俺に期待させたくないからあんな風な発言が出るんだろうなあ」という考えが同時にわいた。
その日の夜、俺が自分の部屋に行って宿題をしていると、彼女の声が聞こえた。
119: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/17(土) 20:53:18.88 ID:nT+bOUGp0
「おめでとう」
クォ・ヴァディスが拍手をくれた。
120: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/17(土) 20:56:09.95 ID:nT+bOUGp0
続
121:名無しNIPPER[sage]
2018/11/18(日) 11:35:58.14 ID:mOsLttUho
乙
122: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/18(日) 23:51:54.21 ID:BvLf2b/j0
【7】
結論から言うと、俺は彼女の見舞いには行けなかった。
123: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/18(日) 23:52:33.41 ID:BvLf2b/j0
「面白いね、この漫画。たくさんの人々の記憶の中に存在していたから有名なのは知っていたけれど、自分の目で直接読むのはまた格別だ」
「くくく、そうだろうそうだろう」
124: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/18(日) 23:52:59.51 ID:BvLf2b/j0
大学生の頃、友達とアニメ鑑賞会をした時のことを思い出した。
あの頃に戻ったみたいで、少し気が晴れる。
「創作物に触れるのは、やはり良いものだね。異世界を覗き込むことに近しい行為だから非日常を味わえる」
125: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/18(日) 23:53:25.71 ID:BvLf2b/j0
中学生の頃のことだ。
俺と璃奈は一緒にARPGをプレイしていたのだが、璃奈がぞっこんになっていたキャラクターが死んでしまった。
彼女は『こんな運命変えてやる!』と言い、その日から夢小説を書くようになった。
126: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/18(日) 23:53:52.55 ID:BvLf2b/j0
今日も夜中までアニメについて語り合った。
クォ・ヴァディスはいつもよりも表情が豊かだった。よっぽどアニメが面白かったらしい。
彼が悪魔であることを忘れてしまう瞬間さえあったほどだ。
127: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/18(日) 23:55:03.94 ID:BvLf2b/j0
まん丸い、可愛らしい窓を選んだ。先に見えるのは、水の世界だ。
視界が一瞬真っ白になり、青い世界に包み込まれた。
俺は水底に立っている。確かに水の中だけれど、地上と同じような感覚で歩くことができそうだ。
128: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/18(日) 23:55:29.96 ID:BvLf2b/j0
あちこちに大きな岩があって、いくつか洞窟になっているのもあった。
その中には宝箱があった。
開けてみても、入っているのはおもちゃの宝物ばかり。
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