彼女は窓フェチの変態だった
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127: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/18(日) 23:55:03.94 ID:BvLf2b/j0

 まん丸い、可愛らしい窓を選んだ。先に見えるのは、水の世界だ。
 視界が一瞬真っ白になり、青い世界に包み込まれた。

 俺は水底に立っている。確かに水の中だけれど、地上と同じような感覚で歩くことができそうだ。
 普通の空気よりは重い感じがするが、呼吸にも不自由しない。

 パステルカラーに輝く魚がふよふよと泳いでいて、プラスチック製のおもちゃの宝石のような物が水底に散らばっている。綺麗な貝なんかも落ちていた。

 ゆっくりと歩を進める。
 気を抜くことはできないが、免疫らしい免疫も現れなくて、比較的安全そうだ。
 遠くに人魚が泳いでいたが、あれはあくまで背景の一部で、話したりはできないんだろうなーと夢覚が感じ取った。


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