118: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/17(土) 20:52:38.45 ID:nT+bOUGp0
「なんだあいつ、ツンデレかよ」という考えと、「周りがからかってくるし、俺に期待させたくないからあんな風な発言が出るんだろうなあ」という考えが同時にわいた。
その日の夜、俺が自分の部屋に行って宿題をしていると、彼女の声が聞こえた。
『森岡ー!』
俺は窓を開けて答えた。
『なんだよ』
『あのね、あのね』
彼女は何かを言いおうとしている。でも、やっぱり本心は言わなかった。
『サイバーエンドはかっこいいんだからー!』
『ああうん俺もそう思うよ』
『あと、宿題の範囲確認させて!』
女友達にメールで訊けばいいだろうにと思いつつ、俺はあいつの質問に答えてやった。
こんなことを繰り返していた俺達の背中を押してくれたのは、仲の良い友人達だった。
友人達が祝福してくれる中、遠峯は、少し離れた所から俺達を睨み続けていた。
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