彼女は窓フェチの変態だった
1- 20
117: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/17(土) 20:52:06.20 ID:nT+bOUGp0

『……なあ』

 俺は、彼女と距離が離れてしまったことを寂しく思っていた。
 幼稚園の頃みたいに名前で呼び合って、周りの目を気にせず遊べたらどんなにいいだろう。

 物心ついた時には既に好きだったのだ。

 でも、「幼馴染は兄弟同然だから恋愛感情を感じない」というのはよくある現象だと聞いていたし、友達として会うことさえできなくなったらと思うと怖かった。

 だから、俺は告白することなんてできなくて、本来思っていたこととは別のことを彼女に訊いた。

『俺と遊ぶの楽しいか?』

 彼女は一瞬だけ俺の目を見ると、顔を赤くして俯いた。

『たっ……楽しい、けどっ……一緒に遊んだのは、他に相手が見つからないからでっ……と、特別何かあるわけじゃないんだからっ!』

 彼女はすごい勢いでゼリーを掻っ込むと、ごちそうさまと叫んで家に帰ってしまった。
 俺はもう1回くらいカードで遊ぶなり、テレビゲームをするなりして遊びたかったので、自分の発言を後悔した。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
174Res/112.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice