彼女は窓フェチの変態だった
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124: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/18(日) 23:52:59.51 ID:BvLf2b/j0

 大学生の頃、友達とアニメ鑑賞会をした時のことを思い出した。
 あの頃に戻ったみたいで、少し気が晴れる。

「創作物に触れるのは、やはり良いものだね。異世界を覗き込むことに近しい行為だから非日常を味わえる」

「そりゃ、架空の世界を楽しむわけだからな」

「それがね、架空とも限らないんだよ」

 二次元は二次元だろう。ありえない。
 しかし、悪魔が言うと妙な説得力があった。

「この世に存在する作品の半数以上は、実在する異世界の情報を作者が受信して生み出されたものなんだ」

「夢のある話だな」

「受信した人間の経験や知識、思考が大きく影響するから、作品は100%元の情報通りにはならない。けれど、確かに“元になった世界”は存在するんだよ」


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