彼女は窓フェチの変態だった
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114: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/17(土) 20:49:18.49 ID:nT+bOUGp0

 スコップで右足の周りの地面を掘り、立ち上がって辺りを探索した。
 墓石から俺や知人の名前は消えていたが、1つだけ名前が刻まれたままの墓があった。

 深城 璃奈――彼女の、名前だ。
以下略 AAS



115: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/17(土) 20:50:06.45 ID:nT+bOUGp0

『ねえ、森岡』

『なんだよ、深城』

以下略 AAS



116: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/17(土) 20:50:42.69 ID:nT+bOUGp0

 彼女が俺の家に来るのは久しぶりのことだった。
 TCGで遊ぶなんて、いつぶりだっただろう。

『サイバーエンドドラゴンでブラパラを攻撃! あ、リミッター解除発動しとく!』
以下略 AAS



117: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/17(土) 20:52:06.20 ID:nT+bOUGp0

『……なあ』

 俺は、彼女と距離が離れてしまったことを寂しく思っていた。
 幼稚園の頃みたいに名前で呼び合って、周りの目を気にせず遊べたらどんなにいいだろう。
以下略 AAS



118: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/17(土) 20:52:38.45 ID:nT+bOUGp0

 「なんだあいつ、ツンデレかよ」という考えと、「周りがからかってくるし、俺に期待させたくないからあんな風な発言が出るんだろうなあ」という考えが同時にわいた。

 その日の夜、俺が自分の部屋に行って宿題をしていると、彼女の声が聞こえた。

以下略 AAS



119: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/17(土) 20:53:18.88 ID:nT+bOUGp0

「おめでとう」

 クォ・ヴァディスが拍手をくれた。

以下略 AAS



120: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/17(土) 20:56:09.95 ID:nT+bOUGp0



121:名無しNIPPER[sage]
2018/11/18(日) 11:35:58.14 ID:mOsLttUho



122: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/18(日) 23:51:54.21 ID:BvLf2b/j0

 【7】


 結論から言うと、俺は彼女の見舞いには行けなかった。
以下略 AAS



123: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/18(日) 23:52:33.41 ID:BvLf2b/j0

「面白いね、この漫画。たくさんの人々の記憶の中に存在していたから有名なのは知っていたけれど、自分の目で直接読むのはまた格別だ」

「くくく、そうだろうそうだろう」

以下略 AAS



124: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/18(日) 23:52:59.51 ID:BvLf2b/j0

 大学生の頃、友達とアニメ鑑賞会をした時のことを思い出した。
 あの頃に戻ったみたいで、少し気が晴れる。

「創作物に触れるのは、やはり良いものだね。異世界を覗き込むことに近しい行為だから非日常を味わえる」
以下略 AAS



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