114: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/17(土) 20:49:18.49 ID:nT+bOUGp0
スコップで右足の周りの地面を掘り、立ち上がって辺りを探索した。
墓石から俺や知人の名前は消えていたが、1つだけ名前が刻まれたままの墓があった。
深城 璃奈――彼女の、名前だ。
愛する人の墓なんて、見たくなかったな。まだ彼女は生きているんだ。
納骨室の扉を開く。
眩く輝くそれは今まで拾ったものよりも大きくて、縦に長い正八面体の形をしてくるくる回っていた。
「迎えに来たぞ」
微笑みながら手を伸ばした。
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