青年「蛍月夜の猩々参り」
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8: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2018/07/22(日) 21:30:13.12 ID:uP4TAhH40
青年「!」

……

青年(うっ……これは……思っていたよりもキツい!)
以下略 AAS



9: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2018/07/23(月) 20:23:43.31 ID:2zAdGycV0
ザッ ザッ

青年(不思議だ)

青年(赤い蛍と獣の後を僕は歩いている)
以下略 AAS



10: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2018/07/23(月) 20:26:37.35 ID:2zAdGycV0
青年(階段を上りきった先には、えも言えぬ美しさの池が存在していた)

青年(その透き通るような青緑色の中央に、満月がとぷりと浮かんでいる)

青年(その池のすぐ側には古ぼけた祠があり)
以下略 AAS



11: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2018/07/23(月) 20:29:16.92 ID:2zAdGycV0
猩々「とにかくアレやな、痣見せてみい」

青年「は、はい」スッ

猩々「ほいっと」ペタ
以下略 AAS



12: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2018/07/23(月) 20:32:54.84 ID:2zAdGycV0
猩々「ええやろ、この場所」

青年「……はい。空気が澄みきっていて……山の一部になったみたいです」

青年(不思議な空気が漂っている)
以下略 AAS



13: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2018/07/23(月) 20:34:46.19 ID:2zAdGycV0
猩々「昔はな、人間も神も此処で一緒に暮らしててん」

猩々「でも、段々わしらから離れていった」

猩々「その時、人間が神の逆鱗に触れる何かをしたらしくてなあ」
以下略 AAS



14: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2018/07/23(月) 20:37:58.81 ID:2zAdGycV0
青年(それから、僕と猩々はお互いの事を話し合った)

青年(まるで知己の仲のように、僕らは笑いあったんだ)

猩々「……せっかくの縁や。わしの力を分けたるわ」
以下略 AAS



15: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2018/07/23(月) 20:41:34.90 ID:2zAdGycV0
猩々「神は、たまに黒い悪神になってまう事がある」

猩々「もし……わしが黒に堕ちたらな、アンタにわしを殺してほしいんや」

猩々「この土地の奴になら殺されてもええ」
以下略 AAS



16: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2018/07/23(月) 20:51:55.50 ID:2zAdGycV0
「覚えとるか、わしは昔アンタに会った事があるんや」

「わしが神を継ぐ前の話や」

「あの時わしは小猿でな、一緒に夕暮れまで遊んだんやで」
以下略 AAS



17: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2018/07/23(月) 20:55:24.57 ID:2zAdGycV0
青年「……!」ハッ

青年(朝になっている!? 猩々は!? 何故山の入り口に!?)

青年「……あっ!」
以下略 AAS



18: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2018/07/23(月) 21:04:21.84 ID:2zAdGycV0
青年(あれから、僕は祖父の家に帰った)

青年(祖父は涙を流して、僕の生還を喜んでくれた)

青年(……あの夜の事は話していない。多分詳しく話すべきじゃないんだと思う)
以下略 AAS



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