18: ◆XkFHc6ejAk[saga]
2018/07/23(月) 21:04:21.84 ID:2zAdGycV0
青年(あれから、僕は祖父の家に帰った)
青年(祖父は涙を流して、僕の生還を喜んでくれた)
青年(……あの夜の事は話していない。多分詳しく話すべきじゃないんだと思う)
青年(祖父も僕の気持ちを尊重して、あまりしつこく聞いて来ない)
青年(明日はこの家を出る。もう彼に会う事は無いんだろう)
青年(それでも僕は忘れない。彼を、彼が守っているあの場所を)
青年「さようなら、猩々……いや」
青年「……兄弟」
青年(僕は窓から遠くの山を見やった)
青年(そうして、僕は部屋の灯りを消す。日常に戻っていく)
青年(目を閉じ、明日の事を考える)
青年(それでも、脳裏にはあの夜が浮かんだままでいる)
青年(僕はきっと忘れないだろう)
青年(あの、蛍月夜の猩々参りを)
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