3:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:35:22.61 ID:68QvvrKK0
突然のことで咄嗟に声がでなかった。ああ、とか、うん、の間みたいな声を出して頷く。
それから少しの間、少女は集合場所を眺めていた。僕も同じように集合場所を眺めていたが、視界の端にチラチラ映る金髪ばかり気になってしまう。
4:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:36:26.18 ID:68QvvrKK0
それからしばらく自己紹介をしていると、集合時間になったようで、職員の方が説明を始めた。
それが終わると準備体操が始まる。職員の掛け声に合わせて、真面目に体動かすライラさんはとても微笑ましかった。
5:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:37:08.07 ID:68QvvrKK0
「ここから坂になってるから気をつけてね」
気づいたら市街の端の方まで歩いていた。この坂を登ったら道路と田んぼばかりの風景になる。
6:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:38:47.02 ID:68QvvrKK0
「おー、景色が変わりましたですねー!」
坂を登りきったら一気に視界が開ける。高い建物もないので遠くまで見通せる。
7:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:39:24.81 ID:68QvvrKK0
公園に入ると、同じように休憩している参加者がたくさんいた。空いているベンチに二人で腰掛けた。
カバンから水筒を取り出して一息つく。
8:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:40:05.75 ID:68QvvrKK0
「それに大家さんからはこれもいただきました」
そういって次はカバンから板チョコを取り出すライラさん。
9:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:40:56.66 ID:68QvvrKK0
チョコを食べ終えて、再び歩き出す。それから歩いている時間は長かったけど、ライラさんと一緒にいるとお喋りは尽きず、あっという間に折り返し地点の近くまで来た。
「大きな鳥居でございますね……」
10:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:41:43.14 ID:68QvvrKK0
「やっと休憩所でございますか……?」
突然かけられた言葉に驚く、目の前には立派な社務所。隣には荒い息を整えながら笑うライラさん。
11:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:42:31.23 ID:68QvvrKK0
「山の中を歩くのも楽しかったですねー。道路を歩くのとは違って空気が澄んでいましたです」
さすがに君に見とれていたなんて言えない、というか今思い出すとかなり恥ずかしいことを考えていた気がする。
12:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:43:13.25 ID:68QvvrKK0
戻ってきたライラさんと、おにぎりもラーメンも半分こ。
やっぱり一人で食べるより美味しい。
13:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:43:50.47 ID:68QvvrKK0
しばらくすると周りのグループが動き始めた、そろそろライラさんを起こそう。
「ライラさん、時間だよ。起きて」
21Res/18.46 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20