【デレマス】月を隣に夜を歩く
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5:名無しNIPPER[saga]
2018/07/15(日) 00:37:08.07 ID:68QvvrKK0

「ここから坂になってるから気をつけてね」

気づいたら市街の端の方まで歩いていた。この坂を登ったら道路と田んぼばかりの風景になる。

「大きな坂ですねー」

ここしばらくの自堕落な生活のせいか、坂の途中まで登ったところでドッと汗が噴き出してきた。

「この坂って…… こんなに長かったんだ。いつもバイクで登ってるから気づかなかった……」

「残り半分でございますよー、男さんはバイクに乗られるのですか?」

隣を歩くは少女は涼しそうな顔でおしゃべりを続ける。これが若さなのか。

「うん、バイクって言っても原付だけどね」

「バイクがあったらこの坂も楽チンでございますねー」

「でも、歩いて登るとおしゃべりできるので、ライラさん歩くの大好きです」

「……そうだね、あとちょっと頑張ろう」

この子、底抜けに明るいな。自分には眩しさすら感じるほどに。




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