凛「卯月に1ミリでもちょっかいかけたら殺す」
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21:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:22:51.93 ID:eCrKDArS0
「……そういえばまだ自己紹介してなかったっけ。わたし、渋谷凛っていいます。先輩は……?」

「わ、私は島村卯月っていいます。二年三組の」

「じゃあ島村先輩、これからよろしくおねがいします」
以下略 AAS



22:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:23:22.32 ID:eCrKDArS0
「ハナコもよろしくって」

「わんっ」

「あ、あはは……」
以下略 AAS



23:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:23:59.35 ID:eCrKDArS0
「渋谷さんは本当にハナコちゃんのことが好きなんですね」

「まあ、ね。……あと、凛でいいよ。名前」

自分で言いながら凛はむず痒そうな顔をした。
以下略 AAS



24:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:25:23.99 ID:eCrKDArS0
帰宅後。

凛(あ、連絡先聞くの忘れてた……二年三組だっけ。明日行ってみよう)

卯月(どうせなら例の噂のことも聞いてみればよかったかな。でもそれはそれでやっぱり怖いかも……)


25:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:25:58.79 ID:eCrKDArS0


翌日、凛が休み時間に二年三組を訪れ、しかも卯月を呼び出して連れ去った事件は瞬く間に学校中に広まった。

凛はただ(なんか雰囲気悪いクラスだな……)としか思わなかったが、
以下略 AAS



26:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:26:32.56 ID:eCrKDArS0
さて、そんなもどかしい関係がしばらく続き、件のミニライブ当日である。

朝、凛は目を覚ますとすぐ携帯を取り出し、卯月に一言「がんばって」とだけメッセージを送った。

ライブが行われるのは夕方である。
以下略 AAS



27:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:27:11.97 ID:eCrKDArS0
卯月たちの不安は的中した。

商店街に訪れる客が一向に増えないまま外はどんどん雨足を早め、
雷が鳴りはじめた頃にはもう、突風と土砂降りで大荒れの天気となった。

以下略 AAS



28:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:27:44.08 ID:eCrKDArS0
(……あっ!)

見覚えのある長い黒髪の少女が座席の隅っこに座っていた。

凛である。
以下略 AAS



29:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:28:11.93 ID:eCrKDArS0


(あ、危うく声出して笑うところだった……落語ってこんなに面白かったんだ)

落語のプログラムが終わり、凛は満足したようにひと息ついた。
以下略 AAS



30:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:28:40.08 ID:eCrKDArS0


「…………あの、さ」

「は、はいっ……グスッ な゛んでじょう゛」ズビ
以下略 AAS



31:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:29:14.96 ID:eCrKDArS0
「でも、本当に良かった。こういうの、生で見るの初めてだったけど……卯月、すごく楽しそうだったし。わたしも楽しかった」

凛が励ますように笑いかけると、卯月はこくりと頷き、そして

「……うんっ。私、楽しかったです!」
以下略 AAS



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