凛「卯月に1ミリでもちょっかいかけたら殺す」
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26:名無しNIPPER[saga]
2018/07/13(金) 08:26:32.56 ID:eCrKDArS0
さて、そんなもどかしい関係がしばらく続き、件のミニライブ当日である。

朝、凛は目を覚ますとすぐ携帯を取り出し、卯月に一言「がんばって」とだけメッセージを送った。

ライブが行われるのは夕方である。

それまで何をして時間を潰そうか考えながら、凛は、とりあえず朝のハナコの散歩に出かける支度をした。

ところが窓の外を見てみると空は厚い雲に覆われ、今にも降り出しそうな気配である。

テレビを付けると、ニュース番組では気象予報士がせわしなくステッキを動かして解説していた。

『――昨日夕方に上陸した台風○号は速度を増して北上し、今日昼過ぎには各地で大荒れの天気となるでしょう。大雨、土砂災害等の警戒情報に注――』




「――……外の屋台はみんな撤収だって」

「風、強くなってきたもんね」

「中止、になるのかな……」

「あ、マネージャーさんからだ! ……アーケード内でのイベントは様子を見て実施、予定変更なしだって! よかったぁ」

「でもお客さんたち、来てくれるかどうか……」

「…………」

午後、控え室に集まった卯月たちグループの面々は不安そうに顔を見合わせた。

卯月たちの住む地域は台風直撃コースからやや外れているとはいえ、午後になると雨風も少しずつ強まり、
このままだと夕方前にはピークを迎えそうな気配であった。


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