【ミリマス】紗代子は最高の瞬間を掴まえたい
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66: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/07/07(土) 17:31:34.10 ID:LgMjPCNT0
>>65二重投稿のミスです


67: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/07/07(土) 17:32:39.08 ID:LgMjPCNT0

その代わりに「良いじゃないか!」と声をかけてくれた人がいる。
舞台を端から見ていたプロデューサー。それから台本を片手に笑う木無塚さんだ。

「ここまでは君の演出通りだが。さて、その調子でラストまで体力は持つのかな?」
以下略 AAS



68: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/07/07(土) 17:36:08.62 ID:LgMjPCNT0
【四幕 紗代子は最高の瞬間を掴まえたい】

彼女の微笑みは狂気を孕んでいた。

なら今の私が浮かべる笑顔はなんだ?
以下略 AAS



69: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/07/07(土) 17:38:05.17 ID:LgMjPCNT0
===

「風の匂いだ!」

可憐の台詞が舞台に響き渡る。
以下略 AAS



70: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/07/07(土) 17:39:23.46 ID:LgMjPCNT0

「く、のぉぉぉ……!」

最後のカウントを振りぬいた。シャベルが壁を穿ち抜いた。

以下略 AAS



71: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/07/07(土) 17:41:39.90 ID:LgMjPCNT0

でも、その姿が悪いなんてことを誰が決めた?
これがありのままに見せる全力なんだ。走り続ける私の姿なんだ!

私は息を整えると、不敵な笑顔を顔に浮かべて彼女と向き合った。
以下略 AAS



72: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/07/07(土) 17:42:26.77 ID:LgMjPCNT0
===

舞台から袖に戻った私は、出迎えてくれたプロデューサーの腕の中へ崩れるように倒れ込んだ。

……立っているのがやっとの状態だった。膝は震えて、歯の根が合わず、
以下略 AAS



73: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/07/07(土) 17:43:17.40 ID:LgMjPCNT0

見れば、プロデューサーも涙してた。木無塚さんも満足そうに頷いていた。

エレナちゃん、美也さん、可憐が泣きながら私の体に抱き着いてきて、
琴葉さんだけが一歩引いた場所からみんなの様子を眺めていた。
以下略 AAS



74: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/07/07(土) 17:44:03.85 ID:LgMjPCNT0

「紗代子が、それだけ今の舞台に全力だったって勲章だな。……とはいえ」

プロデューサーはそう言ってタオルで涙を拭ってくれた。
彼は他の子達の涙も同じようにして拭い取ると、いつものように小さくパンと手を鳴らして。
以下略 AAS



75: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/07/07(土) 17:45:07.40 ID:LgMjPCNT0

「諸君! 最後まで笑顔はタップリとだぞ? なんてったって君たちは――」

そうして背中へ投げかけられる声に振り向くと、私は大きく頷いた。

以下略 AAS



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