1:名無しNIPPER
2018/05/12(土) 21:40:30.72 ID:RrOmRxVI0
地の文多め
百合要素あり
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:名無しNIPPER
2018/05/12(土) 21:41:13.55 ID:RrOmRxVI0
「うーん、疑似発色かもね〜」
顎に人差し指を当てながら、志希さんは比色管を覗き込みました。
猫のようにくりくりとしたその瞳が、桃色に染まった水の向こうからありすちゃんを捉えます。
3:名無しNIPPER
2018/05/12(土) 21:42:26.16 ID:RrOmRxVI0
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4:名無しNIPPER
2018/05/12(土) 21:44:34.13 ID:RrOmRxVI0
さすがに気になってしまいましたのでありすちゃんと外へ出てみると、そこには連日の晴天にも関わらず大きな水溜りができていました。
薫ちゃんと小春ちゃんの話によると水溜りはだんだんと大きくなっているようで、どうやら地面から水が湧き出ているようでした。
初めてのことのようで少し混乱気味なプロデューサーさんなどお構いなしと言わんばかりに水溜りは大きくなっていきます。
5:名無しNIPPER
2018/05/12(土) 21:46:55.12 ID:RrOmRxVI0
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6:名無しNIPPER
2018/05/12(土) 21:50:48.09 ID:RrOmRxVI0
そんなことを考えていると、すぐに志希さんが戻ってきました。
ゴムホースは散水栓に置いてきたようです。
「まずこっちが今採ってきた水道水ね」
7:名無しNIPPER
2018/05/12(土) 21:52:30.15 ID:RrOmRxVI0
「んー?文香ちゃんも気になっちゃう?この真っ白い粉♪舐めてみるー?」
「いえ……結構です」
「気になる真実を解き明かす魔法の薬だよ〜♪そこいら中でよく見るやつだからヘーキヘーキ!」
8:名無しNIPPER
2018/05/12(土) 21:54:55.93 ID:RrOmRxVI0
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9:名無しNIPPER
2018/05/12(土) 21:56:29.91 ID:RrOmRxVI0
「そうだねー塩素酸でも測ろうか!まぁウチにそんな機材無いけど〜」
「えぇ……どうするんですか?」
10:名無しNIPPER
2018/05/12(土) 21:58:58.14 ID:RrOmRxVI0
「なるほど、それであの叫び声だったのね」
「はい……さすがに無理難題が過ぎたかと……」
11:名無しNIPPER
2018/05/12(土) 22:01:11.10 ID:RrOmRxVI0
12:名無しNIPPER
2018/05/12(土) 22:03:40.13 ID:RrOmRxVI0
13:名無しNIPPER
2018/05/12(土) 22:05:34.58 ID:RrOmRxVI0
「その……こうして奏さんとお話している時間が……とても愛おしいものだと、感慨にふけっておりました」
14:名無しNIPPER
2018/05/12(土) 22:06:25.77 ID:RrOmRxVI0
15:名無しNIPPER
2018/05/12(土) 22:08:12.85 ID:RrOmRxVI0
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16:名無しNIPPER
2018/05/12(土) 22:11:28.29 ID:RrOmRxVI0
そうか、ここは、かつての日々。
顔が見えないのも、きっと私が見ようとしてこなかったから。
17:名無しNIPPER
2018/05/12(土) 22:14:12.09 ID:RrOmRxVI0
「上の空じゃ困るのよ」
「!」
18:名無しNIPPER
2018/05/12(土) 22:16:47.28 ID:RrOmRxVI0
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19:名無しNIPPER
2018/05/12(土) 22:17:58.88 ID:RrOmRxVI0
なるほど、深刻そうにしているのは、お薬が欲しかったのですね。
ならばこうしてはいられません。
20:名無しNIPPER
2018/05/12(土) 22:19:56.39 ID:RrOmRxVI0
階段の手すりに導かれるように、見慣れた先に向かう足
ぎこちないこの身を引きずるように、いつもより重たいドアを押す手
21:名無しNIPPER
2018/05/12(土) 22:21:27.63 ID:RrOmRxVI0
――文香さんなら、どういうことなのか分かりますか?
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