7:名無しNIPPER
2018/05/12(土) 21:52:30.15 ID:RrOmRxVI0
「んー?文香ちゃんも気になっちゃう?この真っ白い粉♪舐めてみるー?」
「いえ……結構です」
「気になる真実を解き明かす魔法の薬だよ〜♪そこいら中でよく見るやつだからヘーキヘーキ!」
そういう問題ではないかと思うのですが……
「あ、でも〜最初のは本当に舐めちゃダメだからね?」
ありすちゃんから受け取った比色管の栓を開けつつ、数秒前のおどけた口調よりもやや低い声色でそう言うと、両方に白い粉末を入れました。
「あー!こっちの方だけ色消えちゃったー!」
「あれ?なんでですか?」
「んふふ〜面白いでしょ!」
水道水の方は元通り透明に、湧水の方は先程のようにうっすら呈色したままでした。
「最後に入れた粉はカルキを見つけるためのやつなんだけど、カルキ以外でもたまーにこうやって色が付いちゃうんだよね〜そんで、消えた方が本物だよん♪」
「何を入れたんですか?」
「ありすちゃんもきっとよく知ってるやつだよ〜舐めてみる?」
「け、結構です!」
「にゃはは〜残念」
「でも、水の中に溶けていった砂糖や塩は見えないだけで消えずにそこにあるってこの前習いましたよ?」
「お、ありすちゃんは物知りだね〜将来は学者さんかな?」
「橘です!あと音楽のお仕事がいいです!」
「そういやそうだったね〜」
「じゃなくて、何が起こったのかもう少し詳しく説明してくれませんか?実は自由研究テーマで悩んでいまして」
「えー小学生の自由研究なんだからそこまで詳しくなくていいでしょーこの謎の真っ白い粉によってカルキさんはその姿をくらませたのでした〜めでたしめでたし」
「真面目にやってください!」
「別にいいケド〜まーだありすちゃんには難しいかもよ?」
「大丈夫です!それと橘です!」
それから、ありすちゃんと薫ちゃんの頭から疑問符と煙が立ち上るまでに1分と持ちませんでした。
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