203:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 02:31:07.06 ID:LS54PsoZ0
「……ッ!」
「あの子はキミに言っていたはずだ。
このステージを一番観てほしい人、その素晴らしさを伝えたい相手が、誰なのかを」
204:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 02:37:33.21 ID:LS54PsoZ0
「う、わあぁぁぁぁ……!!」
うめき声を上げながら、雨でグシャグシャの頭を、胸をかきむしりました。
205:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 02:40:07.87 ID:LS54PsoZ0
眩しい光が示したのは、どこまでも醜い自分でした。
夢への羨望と、後悔と、どす黒い嫉妬にまみれた、本当の自分。
206:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 02:43:32.97 ID:LS54PsoZ0
立ち上がり、もう一度ステージを見ます。
大歓声に向けて手を振るほたるちゃんを。
「このまま、終わりたくありません……私も飛びたいです」
207:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 02:46:47.49 ID:LS54PsoZ0
「キミのスマホケースに貼られたシールを見て、彼なりに苦心したらしい。
美優さんにこそ相応しい、などと鼻息を荒くして私に力説するものだから、何だかおかしくてね」
「プロデューサーさんが、私に……」
208:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 02:48:12.33 ID:LS54PsoZ0
――――――。
――――。
209:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 02:54:49.59 ID:LS54PsoZ0
「2部屋か。じゃあキミと、我々女性陣で」
「それはいいけどさ、ベッドは美優さんとほたるちゃんに譲ってネーサンは床で寝ろよ。寝袋あったよな?」
「な、何でですか? というかお布団では…」
「コイツすげぇ〜寝相悪いの。俺どっか一緒に旅行行った時、鼻とみぞおち蹴られたからね?」
「え、えぇぇっ?」
210:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 03:01:06.43 ID:LS54PsoZ0
「うおぉ、いってぇチキショウ……お前な、俺の方が1コ上なんだからな」
「それにしても……私達、本当に346プロに入るんですね」
「俺は、あのクマみたいな人と同じ部署だったかな。ネーサンはどこ?」
「経理だと聞いている。以前いた時と変わっていなければ、オフィスは3階かな」
211:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 03:05:57.55 ID:LS54PsoZ0
「日本語? それだと、『てんとうむし〜ず』とかになるけどいいの? ダサくない?」
「そもそも、三船君と白菊君が移転先でユニットを組むかどうかも分からないしな」
「本当に他人事(ひとごと)じゃねぇかお前」
「『てんとうむし〜ず』にされるよりはマシだと思うがな」
212:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 03:07:18.34 ID:LS54PsoZ0
――――!?
えっ――――。
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