204:名無しNIPPER[saga]
2018/04/30(月) 02:37:33.21 ID:LS54PsoZ0
「う、わあぁぁぁぁ……!!」
うめき声を上げながら、雨でグシャグシャの頭を、胸をかきむしりました。
壁だと思っていたものは、私が仕立て上げた言い訳という名の盾であり、枷でした。
それを重ねて作り上げた殻は、悲しみから身を守る城壁であると同時に、夢へと向かう道を断絶する檻でもあった。
閉じ籠めてきた殻を、かきむしり、引き剥がしていくと、中にいたのは醜いどん底でうずくまる私です。
今日は、ほたるちゃんの素敵なステージを目にすることができる。
そうすることで、私も一つの達成感を得た、明るい気持ちになれるのだろうと、勝手に想像していました。
でも、違った――私は、その場に泣き崩れました。
私はここで、何をしているの――?
どうして、ほたるちゃんと一緒に、あそこに立っていないのよ――!!
皆が用意してくれた、せっかくのチャンスだったのにっ!!
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