1:名無しNIPPER[sage]
2018/04/19(木) 23:58:37.26 ID:BVDWdTXW0
アイドルマスターシンデレラガールズのSSです
一人称、地の文主体。独自設定ありです
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:名無しNIPPER[sage]
2018/04/19(木) 23:58:56.44 ID:BVDWdTXW0
実家を追い出されたのはアイドルにスカウトされたのを一旦断ってからそう遠くない日のことだった。
きっかけは些細なことだったような気がする。気が付いたら父親に説教され、売り言葉に買い言葉、家を飛び出していた。
持ち出したのは数日分の着替えや生活用品、幾ばくかのお金に
3:名無しNIPPER[sage]
2018/04/19(木) 23:59:32.09 ID:BVDWdTXW0
目が覚めた私は既に明るくなり始めている窓を見て、身体を起こす。窓から外を眺めると見たこともないような景色が広がっていた。
とりあえず東京に到着したらまずは何かを食べてから名刺の住所に向かうことにしよう。
ほどなく色んなバスが停まっているターミナルみたいなところに到着し、皆ぞろぞろと降りていく。私もそれに倣い、降車し手荷物を受け取る。
4:名無しNIPPER[sage]
2018/04/20(金) 00:00:01.40 ID:lmgKjGix0
「ごめんなさい。○○は本日出張で不在なんです」
駅から出てすぐに見つかったプロダクションに入った私は受付にいる女性に例の名刺を見せ、スカウトされたことを伝えた。
受付嬢はすぐに電話で担当を呼びますのでお待ちくださいと答え、私はそのまま待っていた。
5:名無しNIPPER[sage]
2018/04/20(金) 00:00:32.83 ID:lmgKjGix0
プロデューサーさんが帰ってくるまでの間、ちひろさんの勧めもあって東京を散策してみることになった。街を歩けばこのプロダクションのアイドルの活動が見られるだろうとのことだ。
ビルの看板で化粧品とかの宣伝をしているのもこのプロダクションのアイドルらしい。言われてみれば実家にいる時に見たことがあったかもしれない。
アイドルだけじゃない、東京という街は京都とはまた違った意味で色んな人がいて新鮮な感じがする。
6:名無しNIPPER[sage]
2018/04/20(金) 00:01:04.16 ID:lmgKjGix0
「えっと、その……ありがとうございました」
喫茶店に入り、席に座ると落ち着いたのかきちんとお礼を言われる。
「気にしない、気にしない。困ってるのを見たら放っておけなかっただけだから」
7:名無しNIPPER[sage]
2018/04/20(金) 00:01:38.99 ID:lmgKjGix0
「えっと……本当にいいんですか?」
「へーき、へーき。何かあったら私が怒られるだけだし」
きちんとちひろさんに事情を話して許可は得ている。とはいえそれを言うつもりはなかった。
8:名無しNIPPER[sage]
2018/04/20(金) 00:02:08.85 ID:lmgKjGix0
次の日は彼女にアイドルについていろいろ教えてもらうことになった。歌って踊るというのはやってみると意外と難しい。
看板で化粧品の宣伝をしているアイドルはカリスマJKとして有名なアイドルだとかそういう今のアイドルについても教わる。
そんなこんなで翌日のオーディションに備えるべきなのに私に付き合ってくれた彼女に感謝の意を伝える。
13Res/14.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20