8:名無しNIPPER[sage]
2018/04/20(金) 00:02:08.85 ID:lmgKjGix0
次の日は彼女にアイドルについていろいろ教えてもらうことになった。歌って踊るというのはやってみると意外と難しい。
看板で化粧品の宣伝をしているアイドルはカリスマJKとして有名なアイドルだとかそういう今のアイドルについても教わる。
そんなこんなで翌日のオーディションに備えるべきなのに私に付き合ってくれた彼女に感謝の意を伝える。
彼女は助けてもらった上に泊めていただいたこちらこそ感謝しなきゃですよとお互いがお互いに感謝をする構図の出来上がり。
どこかおかしくて吹き出すと彼女も笑い出す。どこか似た者同士なのかもね、私たち。
翌日、オーディションへと向かう彼女を送り出すとホテルのフロントから電話が掛かってくる。
ちょうど私をスカウトしたプロデューサーさんが今日戻ってきて、ぜひ話をしたいとのことだ。
「どーも。あたし、シューコね。覚えてる? いやー、あのときはアイドルになるつもりなかったんだけど、アレからいろいろあってさ。
実家から追い出されちゃったら、仕方ないよねー。ま、成り行きってヤツでさ。とりあえずよろしくね。プロデューサー。」
なーんて、冗談めかして言ってみるけど実際のところは違うんだ。
昨日まで一緒に過ごした彼女に影響されたのかもしれないな。とりあえずレッスンは真面目に頑張ってみようかね。
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