ある朝起きると、逸見エリカは一匹の巨大なワニに変身していた
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2:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 18:54:16.64 ID:opkaBdCO0
まほ「さて、部屋についたわけだが……エリカ。起きてるか?」

 扉をノックする。返事はない。

まほ「本格的に寝坊か……? ふふっ、隊長である私の声にも反応しないほどぐっすりとは、可愛いところもあるんだな」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 18:54:44.09 ID:opkaBdCO0
まほ「おかしい。何故ワニがエリカの部屋に」

 おまけにアホみたいにでかい。確実に5m以上はあったぞ。

 そういえばナイルワニは海水に耐性があり、海中で暮らす個体もいるという。
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 18:55:23.61 ID:opkaBdCO0
ワニ「グォオオオオオオ!」

 駄目だった。やはり所詮は畜生か。

まほ「くっ、エリカ……! 私に力を貸してくれ!」
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 18:56:22.36 ID:opkaBdCO0
まほ「やっぱりそうか……はっ、待てよ! ということは、お前……」

ワニ「……」

まほ「全裸じゃないか!? 年頃の娘がはしたない!」
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 18:57:03.17 ID:opkaBdCO0
まほ「しかし、どうしてワニなんかに?」

ワニ「グォ……」

まほ「それは……私にも責任があるな。確かにお前には憎まれ役を任せてしまっていた。大変だったと思う」
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 18:57:44.89 ID:opkaBdCO0
 くそっ、エリカだからと思って油断していた! 奴はいまワニなのだ。猛獣なのだ。腕力では確実にこちらを上回っている。

 あ。まさかワニに変身したのも、私をパワーで亡き者して隊長の座を奪う為では……?

まほ「させるか、西住流に敗北はない。みほ、私に力を貸してくれ……!」
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 18:59:50.00 ID:opkaBdCO0
まほ「どこまで続いてるんだ……」

 マグライトの灯りを頼りに、私は暗い通路を進んでいた。

 ベッドの下にあった例の穴はどうやら人為的なもののようで、ご丁寧に縄梯子が掛けてあったので降りてきたのだ。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 19:01:01.55 ID:opkaBdCO0

まほ「どうやって先回りしたんだ!? それに人間の姿に戻ってる!」

エリカ「え? は、あ? 人間? 先回り?」

以下略 AAS



10:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 19:03:03.08 ID:opkaBdCO0
 ん? ひとり?

まほ「エリカ、お前どうやって自分で自分を簀巻きにして吊るしたんだ?」

エリカ「だから違うって言ってるでしょーが!? 自分でやったんじゃなくて、吊るされてるんですよ!」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 19:03:41.82 ID:opkaBdCO0
 話をまとめると、こういうことらしい。

 しばらく前、海を漂っていたナイルワニの幼体が何匹か水産科の網にかかったのだという。

 本来、ワニが漁業網に掛かった場合、危険なので打ち殺すのだが、偶然そこに通りかかったエリカが保護した。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 19:04:41.65 ID:opkaBdCO0
まほ「まあいいや。で、見事に下剋上をかまされたというわけか」

エリカ「そうなんですよ、この子ら育てて貰った恩も忘れて……! 薄情者! 薄情わに!」

 じたばた暴れてぶらぶらと揺れるエリカ。天井から降り注ぐ罵声に、ワニたちも心なしかげんなりしている様子だ。
以下略 AAS



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