ある朝起きると、逸見エリカは一匹の巨大なワニに変身していた
1- 20
4:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 18:55:23.61 ID:opkaBdCO0
ワニ「グォオオオオオオ!」

 駄目だった。やはり所詮は畜生か。

まほ「くっ、エリカ……! 私に力を貸してくれ!」

 と、その時である。

ワニ「……」

まほ「ぬぉぉぉぉおおお……ん?」

 唐突にワニが力を抜いた。私に喰らいつこうとしていた顎を引き、のそのそとベッドの上に戻り、こちらをじっと見つめてくる。

 なんだ……? 疲れたのか? いまの内に実弾に入れ替えておこうかとも思ったが、よく考えたらこのサイズのナイルワニは拳銃弾くらいなら弾き返すのだ。

 ちなみに私が先ほどからちょくちょくワニに詳しいのは、全てエリカからの受け売りである。どうやらあいつはワニが好きらしい。

 ことあるごとにわにわに言ってたから間違いないだろう。

 そのことを思い出して、ふとある仮説が私の脳裏をよぎる。

 いや、まさかな。

 しかし、もしかすると……

 私は恐る恐る、ベッドの上からこちらを見つめるワニに言葉を投げかけてみた。

まほ「お前……エリカなのか?」

 このワニが力を抜いたのは、私が『エリカ』という名前を出した途端だった。

 改めて見てみると、誰にでも噛み付こうとする剣呑な雰囲気はどことなくエリカに似てないこともない。

 違ったらティーガーに支援砲撃を要請してエリカの部屋ごと爆砕しよう。

 そして、私の言葉にワニは、

ワニ「……」

 こくん、と首を上下させて見せたのだった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
24Res/26.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice