ある朝起きると、逸見エリカは一匹の巨大なワニに変身していた
1- 20
3:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 18:54:44.09 ID:opkaBdCO0
まほ「おかしい。何故ワニがエリカの部屋に」

 おまけにアホみたいにでかい。確実に5m以上はあったぞ。

 そういえばナイルワニは海水に耐性があり、海中で暮らす個体もいるという。

 もしや何かの拍子に学園艦に入り込んでしまったのか……?

 まさかエリカが寮の一室で巨大ワニを飼育しているやべー奴だったということはあるまい。

 エリカは真面目な子だ。少しだけ堅い部分があるが、その分信用は出来る。

まほ「そうだ。肝心のエリカはどこだ?」

 ぱっと見て、部屋の中には居なかった。外に出ているのなら朝練に参加している筈。

 ならばやはり部屋の中にいて、それでいて姿が見えないということは――

まほ「貴様っ、私の可愛い後輩を喰ったな!?」

 バタン! と扉を蹴破って再突入。音と衝撃に反応して、その巨体からは想像も出来ないような敏捷さでワニが振り向いてくる。

まほ「だが遅い! 喰らえ西住流殺人拳……!」

 西住流殺人拳は西住流に伝わる殺人拳である。拳が掠っただけで相手は"ボン!"だ。

 だがワニは人間じゃなかったので効かなかった。

ワニ「グォオオオオオ!」

まほ「わ、わぁああアアア!?」

 こちらの拳をぺしりと尻尾で打ち払うと、ワニはその巨大な顎門で私を噛み千切ろうと襲い掛かってくる。

まほ「よ、よせ! 話せばわかる! 暴力はよくないぞ!」

 物凄い力で閉じようとしてくる上顎と下顎を右腕と足を使って全力で押しとどめながら、私は説得を試みた。

 誠意があれば伝わる筈だ……! 左手でポケットの中に入っている筈の実弾を探りながら祈る。今拳銃に装填されてるのは懲罰用ゴム弾なのだ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
24Res/26.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice