ある朝起きると、逸見エリカは一匹の巨大なワニに変身していた
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2:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 18:54:16.64 ID:opkaBdCO0
まほ「さて、部屋についたわけだが……エリカ。起きてるか?」

 扉をノックする。返事はない。

まほ「本格的に寝坊か……? ふふっ、隊長である私の声にも反応しないほどぐっすりとは、可愛いところもあるんだな」

 私は腰のホルスターから、代々黒森峰の隊長に伝わっている懲罰用拳銃を引き抜いた。

まほ「仕方ない。エリカ、入るぞ」

 鍵はかからないようになっている。私は銃を持っている方とは逆の手で躊躇なくノブを捻り、部屋の中に踏み込んだ。

 これまでにも何度か入る機会はあったが、相変わらずエリカの部屋は酷く小ざっぱりとしている。

 机とその上の教科書文房具類。小さな本棚。金属の目覚まし時計。ベッド。ベッドにのっそりと横たわる巨大なナイルワニ。

 ……ワニ?

ワニ「……」

まほ「……」

 爬虫類特有の、あの縦に裂いたような細い瞳孔がゆっくりと動き、私の視線と衝突した。

まほ「邪魔したな」

 即座に扉を閉めて廊下に戻る。西住流で鍛えられた判断力の賜物である。


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