ある朝起きると、逸見エリカは一匹の巨大なワニに変身していた
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12:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 19:04:41.65 ID:opkaBdCO0
まほ「まあいいや。で、見事に下剋上をかまされたというわけか」

エリカ「そうなんですよ、この子ら育てて貰った恩も忘れて……! 薄情者! 薄情わに!」

 じたばた暴れてぶらぶらと揺れるエリカ。天井から降り注ぐ罵声に、ワニたちも心なしかげんなりしている様子だ。

エリカ「その点、さすがは私の敬愛する隊長です! 行方不明の私を探して、ここまで来てくれたんですから!」

まほ「ああ、そうだな。部屋に入った時、おおよその事情は悟った」

エリカ「さすが西住流……! 一生ついていきます。なので降ろしてください!」

まほ「ただひとつ分からないのは、反抗されたにしては処置が手ぬるいことだが……」

 エリカの身体には、見る限り傷一つない。縛られているだけである。

 骨も残さず食べられていれば後腐れなかったのに。

 私がそうやって考え込んでいると、いつのまにか一匹のワニが私の足元に近づいてきていた。

ワニ「……」

まほ「うわっ!?」

 すわ奇襲攻撃かと思ったが、襲ってくる様子はない。ただこちらを見上げて、長い口を突き出してくる。

まほ「……なんだ、何かを咥えてるな。紙切れ……?」

エリカ「!? た、隊長、見ちゃ駄目です! きっと不幸の手紙とかですよ!」

 エリカが冷や汗を流しつつ慌てた様子で叫び始めたので、私はワニの差し出してきたそのA4用紙を躊躇なく受け取った。

 なにやら手書きで文字が書いてあるな。なになに――



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