ある朝起きると、逸見エリカは一匹の巨大なワニに変身していた
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名無しNIPPER
[saga]
2018/04/17(火) 19:03:03.08 ID:opkaBdCO0
ん? ひとり?
まほ「エリカ、お前どうやって自分で自分を簀巻きにして吊るしたんだ?」
エリカ「だから違うって言ってるでしょーが!? 自分でやったんじゃなくて、吊るされてるんですよ!」
まほ「誰に?」
エリカ「ワニカ達に!」
ワニカ? と、私が疑問符を浮かべていると、エリカは「見せた方が早いわね……」と呟くや否や。
エリカ「わにぃーーーーー!」
なんて、いきなり奇声を放った。地下空洞にわにー、わにー……とエリカの叫びがエコーする。
すると、呼応するように目の前の水面がいくつも盛り上がり始め……
ワニ「……」
ワニ「……」
ワニ「……」
ざぱぁ、と数十匹のナイルワニ達が浮上し、顔だけを水面から出した。全員が私に背を向け、エリカの方を見ている。
まほ「なんなんだこの無数のワニは……怖い」
エリカ「こいつらです! こいつらに簀巻きにされたんですよ私は!」
まほ「ワニに簀巻きにされるというのも怖いが……ええと、疑問は尽きないが、とりあえず何でワニがこんな大量に?」
エリカ「え? そ、そんなこと、どうでもいいじゃないですか!」
まほ「いや、どう考えてもどうでもよくはないだろ……というか、露骨に話題を逸らそうとしたな」
エリカ「ぎくっ」
まほ「そもそもお前の部屋にここへの入り口があったわけだし、確実に何か関わっている。違うか?」
エリカ「ぎくぎくっ」
まほ「まあ話したくないというなら別にいいぞ。上に戻って、コンクリート流し込んで蓋をして貰うだけだ。船舶科に頼めばいいかな?」
エリカ「は、話します! 話しますからっ!?」
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