工藤忍「おかしなうさぎは夢見て跳ねる」
1- 20
41: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 12:05:26.88 ID:X17K8DuQ0


 人間、最後には他人がどうなろうと知ったことではない。
 だから僕は頑張れよとただ一言だけ言ってやれば良かった。
 それがどんなに勇敢で無謀な選択肢だとしても、僕には多分何の関係もなかった。
以下略 AAS



42: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 12:06:18.88 ID:X17K8DuQ0


「……っ」

 忍はそれだけで十分だと言わんばかりに何かを察してしまった。
以下略 AAS



43: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 12:07:47.12 ID:X17K8DuQ0


――――――
―――

以下略 AAS



44: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 12:08:55.93 ID:X17K8DuQ0


 終業のチャイムが鳴った後の学校は、静かに靴音を響かせる。
 通り過ぎる教室から聞こえるお喋りはやけにゆっくりと頭の中を通り過ぎた。
 僕は聞こえるはずもないのに、その中から女の子の名前を必死に探していた。
以下略 AAS



45: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 12:09:58.15 ID:X17K8DuQ0


 片方の女の子がおずおずと答える。

「今日も……お休みですよ」
以下略 AAS



46: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 12:11:50.72 ID:X17K8DuQ0


 女の子が気まずそうに話を始める。
 夕暮れの教室に3人の会話だけがそっと聞こえる。

以下略 AAS



47: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 12:13:47.01 ID:X17K8DuQ0
 

 女の子たちに礼を言って、僕は音楽室に戻る。
 廊下を歩いていきながら、起こったことをひとつずつ整理していく。

以下略 AAS



48: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 12:14:38.33 ID:X17K8DuQ0


 心臓の音が早って煩くなる。それを認めるには勇気がいるような気がする。
 あの日をこんなにも後悔するワケが、心の見えなかった部分にある。

以下略 AAS



49: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 12:15:49.94 ID:X17K8DuQ0





以下略 AAS



50: ◆tues0FtkhQ[saga]
2018/03/31(土) 12:17:03.98 ID:X17K8DuQ0


 だから、扉がそっと開いた音はやけにはっきりと聞こえた。

 この部屋に用事がある人はたったひとりだけだ。
以下略 AAS



77Res/84.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice