49: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/06(火) 00:23:12.79 ID:AWCgvPWLo
――さて、それからしばらく経ってのことである。
P氏の自宅、玄関前に二人の少女がやって来た。
彼女たちはそれぞれ扉に貼りだされた奇怪な文書に目を通すと。
50: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/06(火) 00:24:46.17 ID:AWCgvPWLo
「大体、私らより先に来とる海美はドコ行ったん? あの子怪我させてしもた張本人やから言うて、
早や抜けしてまでプロデューサーさんに謝りに行ったはずやのに」
「そう言えわれてみればそうだよね。貼り紙を見て帰ったとか」
51: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/06(火) 00:25:58.61 ID:AWCgvPWLo
「臭う、臭うで。こりゃ事件の匂いがプンプンや」
「事件?」
52: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/06(火) 00:26:54.84 ID:AWCgvPWLo
「どっ、どないしよう美奈子!? もしも、もしもの話やけどあの二人が……!!」
「お、おおお落ち着いて奈緒ちゃん! まだそうだと決まったワケじゃないよ!」
53: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/06(火) 00:27:46.61 ID:AWCgvPWLo
「日頃から誘惑の多い劇場で健気に頑張るプロデューサーさん!
その貞操をあの人に目をかけて貰ってる私らが守ってあげんでどないするん!」
「そうだよ、それは分かってるよ! だから二人で一緒に来れるよう、あみだくじに細工をしたのもこのためで……。
54: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/06(火) 00:29:00.48 ID:AWCgvPWLo
チャイムは押したというのにだ。
未だ扉は閉ざされたままであり、人が出て来る気配もやはりない。
手術や心中の可能性は限りなくゼロに近いとして、
55: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/06(火) 00:30:25.16 ID:AWCgvPWLo
===
とりあえずここまで。
56:名無しNIPPER[sage]
2018/03/06(火) 03:30:55.44 ID:+JLjFllXo
マラケシュで魔翌羅消す
57:名無しNIPPER[sage]
2018/03/06(火) 13:42:49.37 ID:o3Z/1HZfO
うみみがかしこいだと……?
58: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/09(金) 05:57:29.18 ID:78N2qSGMo
訂正
前回更新分、「貼り紙」ではなく「張り紙」です。
59: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/03/09(金) 05:59:02.69 ID:78N2qSGMo
「ダメだ、行くな、待ってくれ!」
そう願うだけで時間を止めてしまえると言うのならば、世界はもっと平和であり、
人はバスや電車に乗り遅れる悲劇を二度とは繰り返さぬだろう。
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