74:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 18:18:18.77 ID:LZXIfz580
「少なくともあの人は、相手によって対応を変えてる。
俺の目線と東雲さんの目線は違う──だから、軽率なことは何も言えない」
「……けど、そんなの」
75:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 18:18:56.37 ID:LZXIfz580
「一歩目が出ると二歩目が出てしまうのは、自然なことなのかなって」
こういうふうにさ、と右足を一段目に乗せる。
76:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 18:21:37.07 ID:LZXIfz580
「え、そうなの?」
「うん」
77:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 18:22:23.55 ID:LZXIfz580
「『体調が優れないときは本音が聞けるからレアですよ』とも言ってた」
「待って」
78:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 18:23:30.50 ID:LZXIfz580
「私からも、もういっこ質問」
気を取り直すようにして声を掛けた。
彼はまだ何か言われると思ったのか、いくらか身構えたように映る。
79:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 18:24:04.29 ID:LZXIfz580
一時的な、短絡的な好きを好きと言ってしまいたくない。
ましてやその好きを嫌いになるだなんてもってのほかだ。
理屈付けられはしないが気にせずにはいられない。それだけのことだ。
80:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 18:25:20.71 ID:LZXIfz580
私も前までは、花言葉の存在を気にしていたと思う。
図鑑には絵とセットで載っているし、花について何かを語る上で外せないことだとも思っていたから。
けれど、いつの間にかほぼ気にしなくなっていた。
81:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 18:26:22.25 ID:LZXIfz580
「四葉のクローバーは"幸運"を意味するってどこかで聞いて、今までそれを疑いもしなかったけど、
そうだな……あれを十字架に見立てて言ってるとしたら、キリスト教徒でない限り当てはまらないってことだよな」
「うん。四葉のクローバーはなかでも意味が多かったはず」
82:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 18:26:59.72 ID:LZXIfz580
そこで、彼に好きな花を訊ねようとした理由を思い出す。
私個人の花言葉に対する考えは抜きにして、物語の補助道具として花言葉を用いた。
別にあってもなくても構わない。章の内容と乖離はしていないが、すべて後付けだ。
83: ◆9Vso2A/y6Q[saga]
2018/04/06(金) 18:27:57.34 ID:LZXIfz580
今回の投下は以上です。
84:名無しNIPPER[sage]
2018/04/07(土) 00:35:54.10 ID:erHns7Yco
おつ
やっぱり好き
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