76:名無しNIPPER[saga]
2018/04/06(金) 18:21:37.07 ID:LZXIfz580
「え、そうなの?」
「うん」
……じゃあどうして訊ねたりしたんだろう。
そういう内心が顔に出ていたらしく、未来くんは私に隠す素振りも見せず、
「東雲さんはそれでいいと思うよ」
と言い楽しげに笑った。
「そう言われても分かんないよ」
「分からなくてもいいんだよ、きっと」
「……なんか今日の未来くん、すごく意地悪だよね」
「そう?」
「だっていつも優しいから……もしかして、今のが本当の未来くんなの?」
「本当の、って……いや、本当とか嘘とかないからね」
……。
「『お兄ちゃんはたまにスイッチ入るとすごいんですよ』ってなうちゃんも言ってたし」
ぴくりと彼の眉根が動いた。これは……。
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