18:名無しNIPPER[saga]
2018/02/17(土) 18:08:26.07 ID:rPbMqZ0L0
「お金渡すから私の分もよろしく」と胡依先輩が手をあげて言えば、
「私のも、ちょっと手が離せないからお願いできるかな」と東雲さんがそれに続く。
二人がそうなら、みんなの分を買ってくるのが正解かと頭の向きを変える。
19:名無しNIPPER[saga]
2018/02/17(土) 18:08:59.52 ID:rPbMqZ0L0
「おまえは?」
五人分ともなると、結構な荷物になるだろう。
それほど距離はないから二人でも問題ないが、部員以外の(関係ないかもしれないけれど)奈雨に重いものを持たせるのはあまり気が進まない。
20:名無しNIPPER[saga]
2018/02/17(土) 18:09:46.34 ID:rPbMqZ0L0
奈雨は既に上着を羽織っていて、もう外へ行く準備は万端らしい。
続いて立ち上がったところで、目の前に何かが差し出された。
「これでよろしく!」
21:名無しNIPPER[saga]
2018/02/17(土) 18:10:16.58 ID:rPbMqZ0L0
【食紛争】
鍋たって材料は決まっているようなものだしさっさと済ませよう、と考えてはいたのだが、スーパーを出て時刻を確認すると二十時をとっくに過ぎてしまっていた。
22:名無しNIPPER[saga]
2018/02/17(土) 18:12:08.50 ID:rPbMqZ0L0
【確認】
行き道はそうではなかったが、帰り道では荷物を持っていない方の手を繋ぐことにした。
23:名無しNIPPER[saga]
2018/02/17(土) 18:13:07.26 ID:rPbMqZ0L0
佑希に対して何らかのアクションを起こすのなら、奈雨にもそれを告げるのが筋だろうと思う。
けれど、どう言ったものかな、とも思う。
部室に寝泊まりすることについて、奈雨本人が「いいよ」と了承してはくれたが、さすがにこれ以上続けるわけにもいかない。
24:名無しNIPPER[saga]
2018/02/17(土) 18:13:54.25 ID:rPbMqZ0L0
「わたしはシャワーでもいいよって言ったら?」
その返しは予想していたものとは違ったけれど、どうやら言いたい内容は伝わっているらしい。
信号が変わりそれほど長くもない横断歩道を渡りきってから、続きを話す。
25:名無しNIPPER[saga]
2018/02/17(土) 18:14:57.90 ID:rPbMqZ0L0
「理由が知りたいの。お兄ちゃんが戻りたいならわたしもついていくけど、それだけは教えてほしい」
「奈雨の体調が心配だから」
26:名無しNIPPER[saga]
2018/02/17(土) 18:15:41.59 ID:rPbMqZ0L0
「奈雨は、佑希のこと嫌いか?」
ついついそんなことを訊ねてしまう。
奈雨は「またその質問か」とでも言いたげに首を左右に振る。
27:名無しNIPPER[saga]
2018/02/17(土) 18:16:32.84 ID:rPbMqZ0L0
「好きなの?」
「……逆に嫌いってある?」
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