136:名無しNIPPER[saga]
2018/05/29(火) 01:14:38.89 ID:xutan3/t0
「去年は完売したからさー、なんとなくそんな感じでいけちゃうんじゃないかって思うじゃん?」
話が長くなると思ったのだろう、東雲さんが噛み殺したようなあくびをした。
いや俺に言われても知らねえよ……、と思いつつ、とりあえず首を縦に振る。
137:名無しNIPPER[saga]
2018/05/29(火) 01:15:15.93 ID:xutan3/t0
「この教室に連れて来さえすれば無言の圧力で勝ったも同然よ」
「ですね」
138:名無しNIPPER[saga]
2018/05/29(火) 01:15:54.03 ID:xutan3/t0
「東雲さんは?」
とりあえず俺はいいとして先輩の隣に視線を飛ばすと、彼女は腕を組んでうーんと唸った。
139:名無しNIPPER[saga]
2018/05/29(火) 01:16:39.86 ID:xutan3/t0
「べつに駄目ならいいですよ」
「えっと、うーん」
140:名無しNIPPER[saga]
2018/05/29(火) 01:17:46.73 ID:xutan3/t0
「俺もいいよ」
乗っておくべき、このビッグウェーブに(てきとう)。
141:名無しNIPPER[saga]
2018/05/29(火) 01:18:36.86 ID:xutan3/t0
うん。
なんつーか、うん。
「未来くんどうして笑ってるの?」
142:名無しNIPPER[saga]
2018/05/29(火) 01:19:11.58 ID:xutan3/t0
図らずも仕事がどんどん楽な方向に吸い寄せられている。
文章を考える、と言っても部誌一部何円とかしか書くことがないだろうし。
「当日って売るだけなんですか?」
143:名無しNIPPER[saga]
2018/05/29(火) 01:19:54.59 ID:xutan3/t0
「即興かー。私はそれでもいいけど、白石くんはできる?」
「やっぱ難しいですかね?」
144:名無しNIPPER[saga]
2018/05/29(火) 01:20:49.60 ID:xutan3/t0
【前夜】
夕飯時を少し過ぎたあたりで家に帰ると、奈雨がリビングのソファにもたれかかっていた。
145:名無しNIPPER[saga]
2018/05/29(火) 01:21:21.75 ID:xutan3/t0
「話しかけてくるし、なんかやたらと」
「……」
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