144:名無しNIPPER[saga]
2018/05/29(火) 01:20:49.60 ID:xutan3/t0
【前夜】
夕飯時を少し過ぎたあたりで家に帰ると、奈雨がリビングのソファにもたれかかっていた。
「ただいま」と声を掛けると「おかえりなさい」と心なしか眠たげな返事が返ってくる。
キッチンにはラップのかけられた一食分の食事が置いてあり、それを持ってダイニングテーブルにつく。
「佑希は?」
「ん、あれ、聞いてない?」
「なにを」
「部活の友達の家に泊まりに行くって」
「聞いてない」
「わたしは今日の朝に言われた」
「そっか。……え、佑希が?」
「うん」と彼女はなんでもないように頷く。
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