追われてます!'
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136:名無しNIPPER[saga]
2018/05/29(火) 01:14:38.89 ID:xutan3/t0

「去年は完売したからさー、なんとなくそんな感じでいけちゃうんじゃないかって思うじゃん?」

 話が長くなると思ったのだろう、東雲さんが噛み殺したようなあくびをした。
 いや俺に言われても知らねえよ……、と思いつつ、とりあえず首を縦に振る。

「それが売れないんだなー、って思うわけですよ、私は」

「はあ」

「白石くんもそらそらくんもシノちゃんも頑張って描いてくれて、手に取ってくれれば、こりゃすげえ! ってなること間違いないの。
 けどね、ここのフロアまで足を運んでくれる人ってそんなにいないの。……てか全然いないのよ、悲しいことに」

「あ……はい」

 たしかに。

 いつだか読んだ文化祭パンフレットに書かれていた通り、大抵の部活は高校棟の教室を使用するらしく、
 こっちを使うのは文化系の、それもごく一部の部活だけで、校舎全体が閑散としてしまうのは容易に納得がいく。

 許可を取れば向こうの教室を借りることもできたはずだが、まあ忘れていたか気にしてなかったかのどちらかだな。
 極力もともと割り当てられた教室を使いなさいと指示が出ていた可能性もあるけれど。




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