135:名無しNIPPER[saga]
2018/05/29(火) 01:13:49.52 ID:xutan3/t0
【前日】
「集客用のポスターを描いてもらいます!」
文化祭まであと一日と迫った放課後、厚紙とマッキーを手に持った先輩が部室全体を見渡してそう言った。
部室には俺と先輩と、それから東雲さんがいた。
二人は一昨日から連日夜通しでゲームをしてたらしく、明らかに眠たげな顔つきでいた。
「掲示板に貼ったりするものですか?」
と訊ねると、当たり前です! とでも言わんばかりに大きく頷きを返される。
「部誌はみんなのおかげで完成しました。それはちゃんとここにあります」
彼女の指の先、テーブルの上には製本の済まされた部誌が積み重なっている。
レイアウトは東雲さんが、表紙のイラストは先輩がやってくれたらしい。ここから見ても綺麗に目に映る。
「でも、売れないことにはねえ……」
「まあ、そうですね」
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