100:名無しNIPPER[saga]
2018/04/20(金) 01:40:49.24 ID:fFo8HSJq0
「そうそう。川内アオイちゃん」
「名字かフルネームで言ってよ」
101:名無しNIPPER[saga]
2018/04/20(金) 01:42:04.44 ID:fFo8HSJq0
「川内さんからの質問にはなんて答えたの?」
話を終わらせてもよかったのだが、なんとなく悪い予感がしてそう訊いてみると、
102:名無しNIPPER[saga]
2018/04/20(金) 01:43:02.59 ID:fFo8HSJq0
「まて。どうしてそうなる」
「それな。俺もめっちゃ驚いたわ」
103:名無しNIPPER[saga]
2018/04/20(金) 01:43:39.21 ID:fFo8HSJq0
「あとはなんつーか、おまえはまず恋愛に興味ないんじゃないかと俺と善くんは考えてだな……」
「……」
104:名無しNIPPER[saga]
2018/04/20(金) 01:44:44.41 ID:fFo8HSJq0
ただ軽口に軽口を返したつもりだったのだが、
ソラは笑みを浮かべるでも頷くでもなくじっとこちらを見て、
「そうか。つまりあの子以外に興味がないってことだな」
105:名無しNIPPER[saga]
2018/04/20(金) 01:45:52.15 ID:fFo8HSJq0
てっきりしてやったりとでも言いたげな表情をされるだろうと踏んでいたのだが、彼は柔和に笑うだけだった。
そんな顔をされては何も言い返せず、僅かながら気恥ずかしくなるような沈黙が落ちる。
「……で、話は戻るけど、最近楽しいのか?」
106:名無しNIPPER[saga]
2018/04/20(金) 01:46:43.78 ID:fFo8HSJq0
昨夜部室を空けた際に奈雨と三人が話をしたというのは知っている。
共通の話題といえば俺のことくらいなもので、東雲さんも言っていたが結構ノリノリで話していたらしい。
「変わってないと思うよ、俺も」
107:名無しNIPPER[saga]
2018/04/20(金) 01:47:25.97 ID:fFo8HSJq0
ちゃんとわたしを見てくれるなら──、奈雨はそう言っていた。
買い出しの帰り道で、話の流れに従ったとはいえ奈雨への好意が恋愛的なものであると告げた。
それが答えになったのかもしれない。だから、と考えるのはさすがに短絡的だし自惚れすぎか。
108:名無しNIPPER[saga]
2018/04/20(金) 01:48:26.42 ID:fFo8HSJq0
「当たり前だけど、ソラといるときだって楽しいよ」
何気なくそう口にすると、彼は「うーん」と首を捻りながら呟いて、それからおかしそうに笑った。
109:名無しNIPPER[saga]
2018/04/20(金) 01:49:05.03 ID:fFo8HSJq0
「ごめん」
「いいってことよ。まあ、それさえ心に留めててくれればな」
110: ◆9Vso2A/y6Q[saga]
2018/04/20(金) 01:52:16.54 ID:fFo8HSJq0
今回の投下は以上です。
>>86 ブログの使い勝手が悪かったので移転しました。
リンク blog.livedoor.jp
ブログには主に短編を載せようと思います。前に書いたものはこれが書き終えてからまとめ直そうと思います。ごめんなさい。
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