104:名無しNIPPER[saga]
2018/04/20(金) 01:44:44.41 ID:fFo8HSJq0
ただ軽口に軽口を返したつもりだったのだが、
ソラは笑みを浮かべるでも頷くでもなくじっとこちらを見て、
「そうか。つまりあの子以外に興味がないってことだな」
と大真面目な顔で言った。
「あれ? 違う?」
おそらく俺がものすごく呆気にとられたよ顔をしたからだろう、彼は戸惑ったように目をぱちくりさせる。
自信がないなら(それに適当なことなら)言わない方がいいのに、と思ったが、その推測は違うことなく的を射ていた。
俺は、少し迷って、
「うん。まあ、そうかな」
と答えた。否定するのは彼女に対して嘘をついているようで嫌に感じてしまった。
「好きで好きでたまらないわけか」
「好きで好きでたまらないわけではないけど好きだよ」
なんだこの会話。
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