102:名無しNIPPER[saga]
2018/04/20(金) 01:43:02.59 ID:fFo8HSJq0
「まて。どうしてそうなる」
「それな。俺もめっちゃ驚いたわ」
彼の声音がいつもの調子に戻る。
「でも正直おまえがシスコンなのは間違ってないから弁解する必要はなかっただろ?」
「いやあるだろ」
「なら俺が『好きな人はいないと思うよ』ってそれだけを言ってたとしたら面倒そうじゃん」
「……」
悔しいけど一切否定できない。
「それとなく訊いてみようかなとも思ったけど、おまえそういうの妖怪並に察しがいいし、
本気で好かれでもしたらめちゃくちゃ気にしそうだなって、いろいろとそれどころじゃなさそうだったから」
「そうか」
「おう。……まあ、勝手なこと言ったのはごめん」
「ああ。……うん、べつにいいよ」
ありえないだろうけど、好きでもない相手に好かれたら困るというのは事実だった。
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