55:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 22:16:06.88 ID:QxgIwWOp0
それから私と輝子さんはとても仲良くなりました。
私にとって輝子さんは同志でした。私は輝子さんの視線が全く気になりませんでした。
輝子さんも私に親近感を覚えてくれたのか、
56:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 22:21:24.16 ID:QxgIwWOp0
キノコさんと仲良くなったことにより、
私のアイドル生活は今までと比べ物にならないくらい楽なものになりました。
学校でも事務所でも寮でも、私たちは時間さえあれば二人一緒に過ごしました。
57:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 22:23:24.57 ID:QxgIwWOp0
また、キノコさんのお気に入りの場所である、
プロデューサーさんの机の下というのも、なかなかの盲点でした。
その世界に入ってしまえば、キノコさんとプロデューサーさんの視線以外は届きません。
58:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 22:28:48.32 ID:QxgIwWOp0
プロデューサーさんは私とキノコさんにお揃いの仕事を持ってくるようになりました。
歌番組やグルメレポは私たちにはまだ早いと判断したのか、
ラジオや写真撮影といった比較的優しい仕事がほとんどでした。
59:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 22:33:23.30 ID:QxgIwWOp0
そして、これは想定外というか、想像すらしていなかったのですが、
私の森久保というキャラは、世間に受けました。
私の森久保は、キノコさんのメタルと違い、他人がいるところでは常時発動しているようなものでした。
60:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 22:36:25.47 ID:QxgIwWOp0
冬の始まりのころでした。草木が枯れていた記憶があります。
「ソロライブの時期が決まったぞ!森久保ォ!」
61:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 22:39:05.90 ID:QxgIwWOp0
「むーりぃー」
動作こそ小さいですが、心の中では大きな悲鳴があがっていました。
プロデューサーさんは一瞬困った表情を見せるも、すぐにひたむきな表情へと変わりました。
62:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 22:41:52.87 ID:QxgIwWOp0
「いいか、森久保。俺は誰にでもこういうことを言うわけじゃないんだ。
森久保も輝子も、アイドルになれると思ったから俺はスカウトしたし、今もプロデュースしているんだ。
それに森久保は新人アイドルとしては異例なほど知名度があるじゃないか」
63:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 22:44:27.38 ID:QxgIwWOp0
それからは文字通り、レッスン漬けの日々でした。
内容は今までの基礎的なものに応用も加わるようになり、よりハードなものになりました。
プロデューサーさんは宣言通り、極力私のレッスンへと顔を見せました。
64:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 22:48:25.66 ID:QxgIwWOp0
私はレッスンに必死についていきました。
レッスンを頑張るのは自分のためでもあり、相手のためでもありました。
私は、踊りが上手になりたいと、これっぽっちも思ったことはありませんが、
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