59:名無しNIPPER[saga]
2018/01/23(火) 22:33:23.30 ID:QxgIwWOp0
そして、これは想定外というか、想像すらしていなかったのですが、
私の森久保というキャラは、世間に受けました。
私の森久保は、キノコさんのメタルと違い、他人がいるところでは常時発動しているようなものでした。
また、メタルほど変化がわかりやすいものでもありません。
ようするに、私と森久保の境界は曖昧で、私自身、今が、
「私か森久保か」と聞かれると、正確に答えることができません。
ですから、例えばラジオ番組の撮影で、キノコさんは普段のままでも、私は森久保として、
「森久保は」とサービスをしてしまい、それを聞いた視聴者が、以前のクラスメイト達と同じように、
「乃々ちゃんは面白い」と反応するのでした。
他者の視線への対抗策であるはずの森久保が、私を有名にするのはなんとも皮肉なことでしたが、
同志を得てもやはり、私には他者との関わりがどうすればいいかわからず、
ピアスをつけ、森久保を演じ続けるしかないのでした。
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