555:名無しNIPPER[sage]
2018/07/22(日) 09:33:43.63 ID:YRfzRo0g0
乙〜〜〜〜
556:名無しNIPPER[sage]
2018/07/23(月) 00:51:28.70 ID:kuXWHJgA0
おつおつ
無双っぷりもさることながら、提督もしつこいな(笑)
557: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/07/29(日) 23:04:17.01 ID:RkgsELyS0
無論、“規格外の戦果”とはいっても敵艦隊を壊滅できたわけじゃない。大洗町とその正面海域、並びに大洗女子学園周辺や甲板上には未だ何百という深海棲艦が健在で、撃沈できたのはあくまで一部に過ぎない。
本来急降下爆撃は“点”に対する打撃力と正確性を追求した攻撃法であり、言うなれば空戦における“狙撃手”のような存在。妖精さんの練度によっては必殺に近い威力を発揮する反面対多数の制圧力には欠ける。
幾ら地獄と謳われる鎮守府の艦娘でも、点の攻撃で面を制圧しろというのは不可能に近い。たかだか30機程度の爆撃機でこの物量の敵艦隊をを殲滅しようとするのは、生卵を投げつけて津波を食い止めろと言われているのと同義になる。
558: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2018/07/29(日) 23:10:37.09 ID:RkgsELyS0
弾幕を突破した輸送機の編隊が、統率の取れた動きで高度を下げながら大洗町上空全域に散開する。敵の航空戦力は既に“海軍”基地航空隊のグラマンと私の零戦部隊が掃討を完了し、制空権は確保された。
対空砲火さえ切り抜ければ、後は増援部隊を脅かす存在はない。下ろされたロープを伝って、或いは直接着陸した機体のハッチから飛び出して、完全武装の“海軍”兵と艦娘部隊が次々と戦場に展開していく。
《Taxi-07, 大洗鎮守府敷地内に降下完了!【Bravo】、総員展開しろ!Good luck!!》
559: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2018/07/29(日) 23:14:13.91 ID:RkgsELyS0
まぁ、表情については多分私も似たり寄ったりだろうからあんまり時雨のことを言えない。私だって、フライパンの底に焦げ付いた卵のような深海棲艦のしつこさには辟易しているのだから。
《【Hedwig】より【Fighter】、先ほど報告したイ級2、ハ級1からなr( T)「古鷹」
「了解です」
560: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2018/07/29(日) 23:19:46.85 ID:RkgsELyS0
《【Hedwig】より【Fighter】、既に当方の艦娘戦力も80%が市街地への展開を完了した。彼女らが貴隊偵察機へリンクすることは可能か?》
( T)「m(,,#メ゚Д゚)「此方Wild-Cat、【Fighter】提督は脳味噌の不調につき俺が一時返答を代理する!雲龍、視界共有は未だいけるか!?」
「問題ない、妖精さん達もまだまだ余裕があるし、足りなければもう三機ほど上げることも可能」
561: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/07/29(日) 23:28:19.62 ID:RkgsELyS0
防衛線の戦況は完全に逆転した。一方的に、縁日の射的の景品よりも容易く撃ち抜かれ、深海棲艦の屍や残骸が凄まじい勢いで堆く折り重なっていく。
そして───これほどになって尚、戦闘というより只の射撃演習と表現した方が余程近い苦境になって尚、奴らはまだ攻勢の姿勢を崩そうとしない。
『『『ォオオオオオオオアアアアアアッ!!!!!!』』』
562: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2018/08/01(水) 12:15:50.85 ID:nkx3sFGUO
お誂え向きな事に、その重要拠点に最短距離の上陸地点である大洗海岸通りはがら空きだ。この地点を守っているはずの艦娘と自衛隊は、殲滅されたか退却したか姿がない。flagshipとeliteだけで併せて30に迫る戦力を水際で迎撃されることなく送り込める“隙”を、敵の旗艦が見逃す理由はない。
そして何より、この戦況の逆転は私達の本格的な交戦開始を境に発生した。勿論私達が全てお膳立てしたというほど自惚れはしないけれど、贔屓目抜きにして少なくとも親子丼に入れる溶き卵程度の貢献にはなるだろう。
勝負事の“流れ”という、非科学的で人間くさい存在を奴らが信じているかどうかは解らない。ただ、戦闘の潮目を変えた私達を要衝から駆逐し、再び奴らの“流れ”へ持ち込もうとしているのだとしたら───それも十分な理由として上げられるかもしれない。
563: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/08/01(水) 12:20:12.58 ID:nkx3sFGUO
管制機からの号令直後に、南の方から現れた二つの機影。30Mもないような海面スレスレの高度を、私達が乗ってきたのと同じ種類の機体───V-22B【オスプレイ】が駆け抜けていく。
それまで雲龍や私の航空隊を追い回していた敵の対空砲火が慌てて其方に指向するが、防空網は戦線の再編や発生した損害に伴い増援部隊主力の大挙着陸を許したとき以上に穴だらけだ。加えて急激な対象変更となれば当たるわけもなく、二機のオスプレイは悠々と空域に滑り込む。
《01、ポイントに到着!
564: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/08/01(水) 12:27:17.35 ID:nkx3sFGUO
《【Hedwig】より【Blizzard】、戦闘開始直後に自衛隊が湾内で発見した潜水艦棲姫の存在がその後確認できていない、捜索し発見した場合最優先で撃沈しろ。
海上保安庁の巡視船【AKITSUSHIMA】を沈めた奴だ、警戒は怠るな》
《了解!五十鈴さん、対潜警戒を厳に!特に水探の反応に注意を!》
565: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/08/01(水) 12:43:01.20 ID:nkx3sFGUO
「ズッタボロにされてたくせに今更しゃしゃり出てきて人の獲物を取るなんて、マナーが為ってないね」
(,,メ゚Д゚)「……」
ギコさんが、自分の前に出されたゲロをスクランブルエッグだと言い張られているかのような目付きで時雨を見た。「お前その口の悪さでよくも他人のマナーが云々言えたな」的な言葉がのど元まで出かかっていたんだろうけど、辛うじて飲み込んだようだ。
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