エンド・オブ・オオアライのようです
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559: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2018/07/29(日) 23:14:13.91 ID:RkgsELyS0
まぁ、表情については多分私も似たり寄ったりだろうからあんまり時雨のことを言えない。私だって、フライパンの底に焦げ付いた卵のような深海棲艦のしつこさには辟易しているのだから。

《【Hedwig】より【Fighter】、先ほど報告したイ級2、ハ級1からなr( T)「古鷹」

「了解です」

提督が無造作に指差した方に、古鷹が20.3cm砲を向けて三回打ち鳴らす。三つの爆発音の後に一キロほど先から断末魔が重なり、統合管制機のオペレーターが呆れたような声色で《All Enemy down》の一言を告げた。

( T)「雲龍、偵察機の準備は?」

「二式艦上偵察機、全六機が既に高高度にて旋回中。弾着観測はいつでも可能」

( T)「上出来だ。

古鷹、時雨、不知火、夕立!“二式”と視界共有、弾着観測射撃!!」

(#T)「存分に、ぶち殺せ!!」

「古鷹、了解しました!指名各艦は個別に照準、自由射撃開始!弾種撤甲、撃ちぃ方ぁ始めぇっ!!」

「はいはい……全く、か弱い美少女が長くいていい場所じゃないねここは!」

「弾種撤甲、了解。駆逐艦不知火、砲撃開始します」

「夕立、撃つっぽい!ぽいぽーいっ!!」

限界ギリギリまで引き絞った矢を解き放つが如き、提督の号令。指名を受けた四人は、全ての艤装を展開し文字通り全方位に最大火力を投射する。

《大洗第五警備府正面、軽巡ト級が【Fighter】古鷹の砲撃により完全に沈黙》

《Hit, Hit!! 浮上した軽巡ヘ級、頭部を失い轟沈!隣にいた駆逐イ級eliteも中破損害!》

《【Fighter】不知火の砲撃、大貫町方面にてト級に弾着。夕立の砲撃、一発はロ級、一発はホ級eliteに弾着。何れも目標の沈黙を確認》

時間の拘束は緩い代わりに提督が直々に矛を振るうこともある濃密な訓練と、日々の合間に各艦娘が行う訓練内容の“個人的な”反復。そしてどこよりも豊富な実戦経験が練り上げた、威力と速度を兼ね揃える艦砲射撃。

そこに偵察機の視界共有による“精度”が加われば、ごらんの通り。

《【Fighter】時雨、イ級flagshipを撃沈。Nice kill, Nice kill》

「時雨より管制機、偵察機から見えてるよ。解りきっていることをいちいち報告するだけを“仕事”と言い張るならいない方がいいんじゃない?」

《褒めがいのない駆逐艦だな………古鷹、撃沈10隻目だ。Good job》

彼女たちの放つ砲弾は今、一発一発が必中必殺の“銀の弾丸”だ。


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