エンド・オブ・オオアライのようです
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562: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2018/08/01(水) 12:15:50.85 ID:nkx3sFGUO
お誂え向きな事に、その重要拠点に最短距離の上陸地点である大洗海岸通りはがら空きだ。この地点を守っているはずの艦娘と自衛隊は、殲滅されたか退却したか姿がない。flagshipとeliteだけで併せて30に迫る戦力を水際で迎撃されることなく送り込める“隙”を、敵の旗艦が見逃す理由はない。

そして何より、この戦況の逆転は私達の本格的な交戦開始を境に発生した。勿論私達が全てお膳立てしたというほど自惚れはしないけれど、贔屓目抜きにして少なくとも親子丼に入れる溶き卵程度の貢献にはなるだろう。

勝負事の“流れ”という、非科学的で人間くさい存在を奴らが信じているかどうかは解らない。ただ、戦闘の潮目を変えた私達を要衝から駆逐し、再び奴らの“流れ”へ持ち込もうとしているのだとしたら───それも十分な理由として上げられるかもしれない。

そう。戦況を鑑みれば、深海棲艦達が総力を挙げてこの地の奪還を目指すことは至極自然。この町の地理さえ頭にあれば、せいぜい戦略ゲームを多少やったことがある程度の知識量でも奴らが東光台の制圧を狙う理由はいくらでも見つけることが出来る。

『『『ォアアアアアアアッ!!!!』』』

《HedwigよりFighter、敵の別動艦隊は大洗海岸通り正面に上陸中。数は現時点で貴隊艦隊戦力の4倍から5倍、更に後続部隊も接近中》

( T)「マッ……わかったよギコホントに我慢するから睨むな。

俺たちの方でも確認した、クソ雑魚ナメクジが群れなしてやがる」

無論、統合管制機のオペレーター達もその事を知っていた。だからこそ彼らは、あえて私達の下に(単に必要なかったというのもあるけれど)増援を送らなかった。

私達もまた、こうなることを知っていた。だからこそ私達は───私達の提督は。








《HedwigよりFighter、陽動を感謝する》

ここで、“大炎”を起こしたのだ。

《Ticket-01、Ticket-02、海域に突入。【Blizzard】、【Cubs】を敵艦隊後方に投下しろ》

《01, Roger》

《02, Roger》


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