エンド・オブ・オオアライのようです
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563: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/08/01(水) 12:20:12.58 ID:nkx3sFGUO
管制機からの号令直後に、南の方から現れた二つの機影。30Mもないような海面スレスレの高度を、私達が乗ってきたのと同じ種類の機体───V-22B【オスプレイ】が駆け抜けていく。

それまで雲龍や私の航空隊を追い回していた敵の対空砲火が慌てて其方に指向するが、防空網は戦線の再編や発生した損害に伴い増援部隊主力の大挙着陸を許したとき以上に穴だらけだ。加えて急激な対象変更となれば当たるわけもなく、二機のオスプレイは悠々と空域に滑り込む。

《01、ポイントに到着!

All Ladies, Go go go!!》

《02ポイントに到達、ホバリングに移る。

敵砲火は疎らとはいえ長居は出来ない、速やかに降下しろ!敵は手強いぞ、しっかりぶちのめせ!!》

《了解です!》

《Yes sir!!》

鳥が卵を産むように、開かれた後部ハッチから“艦影”が眼下の海へと飛び降りる。限界ギリギリまで高度を下げたとはいえ、完全装備の艦娘を投下となればその重量と落下時の衝撃は凄まじい。彼女たちが着水する度に、砲撃の着弾と見紛うばかりの水しぶきが次々と上がった。

《【Blizzard】、全艦展開を完了しました!これより戦闘を開始します!》

《Fleet-Cubs, Arrival on point!! All unit, Weapon-Free!! Open Fire!!》

『『『ガァアアアアアアアアアッ!!!!????』』』

誘蛾灯に引き寄せられる虫けらの如く、深海棲艦達は提督の起こした“大炎”に眼を奪われ、前のめりに戦力を投入した。結果がら空きになった背後に降下した虎の子の“連合艦隊”からの砲撃が、容赦なく敵艦隊の背から降り注ぎ、撃ち抜き、薙ぎ払う。

《【Cubs】Flagship、Iowaより【Hedwig】!敵艦隊は混乱しているわ、一気に畳掛ける!

ヘイ、ブッキー!ぶちかますわよ!!》

《ブッキーってまさか私のことですか!?っていうかもう突撃開始してる!?

ぶ、【Blizzard】旗艦、吹雪!【Cubs】の援護に回りつつ突撃!!陸地側と敵艦隊を挟撃します!!》

水上打撃艦隊による、主砲一斉射からの肉薄突撃。陸地側から正確無比な砲火が間断なく飛来する中で死角から敢行されたそれに、対処する術を敵艦隊は持ち得ない。また吹雪、Iowaらが着水から瞬く間に完全な乱戦まで持ち込んだことで、学園艦上からの援護射撃も友軍相撃の危険性から目に見えて勢いを失っていた。

一方的な蹂躙が、虐殺が、始まる。


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