エンド・オブ・オオアライのようです
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326: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2018/03/03(土) 22:37:15.90 ID:sUJQuCNI0
時間が、まるで溶かした鉛のように重くゆっくりと流れる。その場にいる誰もが、隔壁を見つめたまま微動だにしない。

時間にして、恐らく数秒。だがその数秒が、僕には何百倍も長く感じられた。

『ギィッ……キィイィッ……』
以下略 AAS



327: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2018/03/03(土) 22:45:30.29 ID:sUJQuCNI0
「お構いなくってそういうわけにもいかないだろうよ……ここで死なれたら何のために苦労して助けたのかわかんねーし」

「けっこー強めにぶつけたもんねぇ〜。衛生兵でも呼ぶかい?」

「いないだろんなもん」
以下略 AAS



328: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/03/03(土) 23:06:50.91 ID:sUJQuCNI0

困惑する僕の前で、ムラカミさんとラムさんは首を傾げたままだ。悩ましげに眉を顰めてブツブツと何事か呟いていたラムさんが、突然「あぁ〜〜」と間延びした声と共に顔を上げた。

「戦車ってアレじゃん。ほら、陸の鈍間な鉄の亀」

以下略 AAS



329:名無しNIPPER[sage]
2018/03/04(日) 08:31:52.48 ID:JRkw071A0
おつおつ
先生も本当に災難だけど、ようやく一段落かw


330: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2018/03/04(日) 23:03:12.32 ID:KbjPGJCl0
(メメ^ω^)「………僕も、全容が把握できてるわけではないけど」

険しい顔つきになったムラカミさんの問いにそう前置きして、僕は見てきた光景を───気を失う直前までの記憶を辿りながら語っていく。

幾ら逞しく見えても一介の生徒、頭上の絶望的な状況を伝えるのは多少の抵抗があった。だが、どうやら彼女達に対してその憂慮は不要だったらしい。
以下略 AAS



331: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/03/04(日) 23:32:37.66 ID:KbjPGJCl0
更に言えば二人以外のこの場にいる船舶科生徒達も動揺や恐慌を殆ど露わにしていない。僕の話に多少の緊張は見せつつも、冷静にそれらを受け止めて互いに意見を交換し合っている。

(メメ;^ω^)「………」

感心を通り越して、少し不気味ですらある。
以下略 AAS



332: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/03/05(月) 00:06:34.31 ID:Ave6MMQi0
「今はまだ、場の流れに身を任せるしかない。嵐の中で波に逆らっても、船は沈んでしまうから。

………嵐の中を航海した経験なんかないけどね」

(メメ;゚ω゚)そ「どわぁっ!!?」
以下略 AAS



333: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/03/05(月) 00:42:54.77 ID:Ave6MMQi0
ふと、周囲から刺さる視線に気づく。主に船舶科生徒から送られてくるそれは、目の前の少女と僕に集中した。

ほぼ全員が、少女に対しては尊敬と畏怖の念を────序でにそのすぐ近くにいる僕に対しては、あからさまな敵意を込めている。保安官達も、どこかこの海賊少女に対して遠慮というか気を遣っているような様子が感じられる。

僕はそれらを以て明確に理解した。この少女こそ、ムラカミさんたちの精神的支柱なのだと。
以下略 AAS



334:名無しNIPPER[sage]
2018/03/05(月) 11:43:44.89 ID:HrccZLfA0
おつおつ
これまた強烈なw


335:名無しNIPPER[sage]
2018/03/05(月) 21:44:11.45 ID:9/Vr8Y6S0
乙乙


336:名無しNIPPER[sage]
2018/03/06(火) 20:20:53.34 ID:hvmTGovd0
時間はかかるくせに面白くならんね全然


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