エンド・オブ・オオアライのようです
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332: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2018/03/05(月) 00:06:34.31 ID:Ave6MMQi0
「今はまだ、場の流れに身を任せるしかない。嵐の中で波に逆らっても、船は沈んでしまうから。

………嵐の中を航海した経験なんかないけどね」

(メメ;゚ω゚)そ「どわぁっ!!?」

その人影がいつ頃から背後に立っていたのか定かではない。とにかく急に耳元で聞こえた声に、僕は仰天の叫びと共に跳び上がった。

「アンタ、ちょっと驚きすぎじゃないか?“上”の先生ってのは、随分と肝っ玉が小さいんだね」

僕の醜態に、背後の人物はクスクスと控えめに笑い声を上げる。着地の衝撃で痛む足を押さえながらえっちらおっちら振り向くと、そこに立つのは一人の少女。

「どうしたんだい?悪魔でも見たような顔をして。まっ、悪魔を見たときに人がどんな顔をするのか知らないんだけどさ」

(メメ;^ω^)「…………おっ」

悪魔を見たような、かどうかは知らないが、まぁ、異様な物を見たときの表情になっていたことは否定しない。何せ、実際その女の子の立ち姿は“異様”極まりなかったのだから。

身長の頃はムラカミさんより僅かに低く、170cmにやや届かない程度といったところだろうか。あえてワンサイズ小さいものでも着ているのかセーラー服の裾からは顔や足同様健康的な小麦色に焼き上がった腹部が顔を出し、やはり同年代の女子に比べて高い背も相まって大人びた雰囲気を醸し出す。背後でくくられた黒い髪はやや癖毛のようで波打っており、伸ばされた前髪は右眼の前に垂れ下がってそれを隠している。

何と言っても目を引くのは、羽織った黒のロングコートと阿弥陀被りの帽子に結わえ付けられた赤い羽根。

もしも右手に持たれた警棒がサーベルだったなら………彼女のその姿は、まんまお伽話に出てくるような“女海賊”のそれだ。



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