エンド・オブ・オオアライのようです
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327: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2018/03/03(土) 22:45:30.29 ID:sUJQuCNI0
「お構いなくってそういうわけにもいかないだろうよ……ここで死なれたら何のために苦労して助けたのかわかんねーし」

「けっこー強めにぶつけたもんねぇ〜。衛生兵でも呼ぶかい?」

「いないだろんなもん」

(メメ;^ω^)「いやいや、本当に気にしなくて大丈夫ですお。……っと」

壁に縋り付きながら、少しずつ立ち上がる。身体の節々に未だ痛みが走るものの、幸い少なくとも骨折などで完全に動かないパーツはなさそうだ。

(メメ^ω^)「こう見えて僕も戦車道講師の一人ですお。特殊カーボンほどじゃないけど、それなりに頑丈なので」

まぁ、あくまでも座学の講師だけど……と、胸の内で付け足す。別に日頃から身体を鍛えていたわけでもないので、やっぱりヘリの爆発に巻き込まれながらこの程度の怪我で済んだのは運が良かったという他ない。

「戦車………道?」

「………なんだっけそれ」

(メメ;^ω^)「……………えーと」

ムラカミさんとラムさんは、揃って怪訝な顔つきで首を傾げる。最初はやはり男の戦車道関係者は驚かれるよなと思ったが、表情を窺うに疑問ポイントはそこではない。

どうもこの二人、戦車道そのものを本当に知らないらしい。

(メメ;^ω^)(………いやいやいやいやいや)

冗談がキツい。戦車道という競技が近年比較的マイナーな立ち位置だったのは事実だが、それを一躍人気スポーツの地位に押し上げたのが他ならぬ西住さんたち大洗戦車道チームなのである。戦車道連盟の広報部による映画化の影響もあって、大洗町どころか茨城県内でも大洗戦車道チームの存在や西住さんの顔を知らない人間は相当なレアケースに属する筈だ。

況してや、学園艦内の人間が戦車道を知らないなど世事に疎いではすまない。本格的に記憶喪失を疑う案件になってくる。


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