【モバマス】十年後もお互いに独身だったら結婚する約束の比奈と(元)P
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33: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/12/24(日) 16:24:19.84 ID:HzWwrR110
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 優しそうな人で良かった。
 最初にプロデューサーに会ったとき、千枝はそう思った。
 それからは頼れるオトナとして信頼し、好きだと思うようになった。
以下略 AAS



34: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/12/24(日) 16:27:06.08 ID:HzWwrR110
 二人きりの誕生日会の相手が去って数分後、千枝が残っていた部屋に入ってきたのは桃華だった。桃華は涙で濡れた千枝の顔を見ると、何も言わずに穏やかに笑って、千枝に向かって両手を広げた。
 千枝はその腕の中に飛び込み、桃華と抱きしめ合った。桃華が優しく千枝の頭をぽんぽんと撫でると、千枝は再び涙を流した。

 しばらくそうしたあと、二人は身体を離す。千枝はへへ、と笑って、椅子に置いていたハンドバッグから何かを取り出した。

以下略 AAS



35: ◆Z5wk4/jklI[sage saga]
2017/12/24(日) 16:30:44.75 ID:HzWwrR110
次回が最後です。

あと一万字以内って言ったのに前回と今回で一万字は超えそう。


36:名無しNIPPER[sage]
2017/12/24(日) 17:10:57.63 ID:j0Rl5ilto
千枝ちゃん最高や!
ええ女になってて最高や!


37: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/12/26(火) 21:49:42.75 ID:kmslFcGc0
「あ、うぅ……っ」

 荒木比奈は苦しそうな声を挙げる。
 目には涙がにじみ、荒く息を吐いていた。
 比奈の背中を撫ぜてやる。できるだけ、優しく。
以下略 AAS



38: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/12/26(火) 21:50:58.36 ID:kmslFcGc0
「……で、つまり一人で送って行けと」

 恨みがましい声色をわざと作って言うと、上条春菜は困ったように笑った。

「あはは、その、瑞樹さんたちが、介抱はプロデューサーさんに任せなさいって」
以下略 AAS



39: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/12/26(火) 21:52:29.12 ID:kmslFcGc0
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 自室の部屋の扉が閉まった。

「う、う、ううううう〜〜〜なんで、なんで居るっスかぁぁ〜〜?」
以下略 AAS



40: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/12/26(火) 21:53:17.13 ID:kmslFcGc0
「ただいま」

「おかえりっス……お金」

「いいから、ほら」
以下略 AAS



41: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/12/26(火) 21:54:30.87 ID:kmslFcGc0
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 目の前の比奈は、うつむいたままで、ゆっくりと口を開いた。

「プロデューサーこそ、いいんスか、こんな、酔い潰れてどうしようもなくなってる、二十九で浮いた話もない干物女で」
以下略 AAS



42: ◆Z5wk4/jklI[saga]
2017/12/26(火) 21:58:12.88 ID:kmslFcGc0
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 言葉を聞いて、比奈は絡まっていた紐が解けたような気分になっていた。

 結婚が現実味を帯びたころに、思わず比奈自身とプロデューサーのことだけを考え、そして周りのことを考え、躊躇した。プロデューサーと担当アイドルから、人生の伴侶に形を変えることは、プロデューサーやほかのアイドルたちとみんなで作った関係を、断ち切ってしまうものなのではないかと。
以下略 AAS



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