勇者「よーし、いっちょ叛乱でもするか!」
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46: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2017/12/29(金) 19:52:28.78 ID:sOpPte4i0
薬師が入ってきた。今日は茶色の髪を横に流している。
彼女は会うたびに、髪型を変えていた。
髪型の話から、自然と政治や地理の話に盛り上がっていくのだ。

間諜「軍師さん、顔色が悪いですよ。過度な労働はかえって効率が悪くなると、以前申し上げたはずですけど……」
以下略 AAS



47:名無しNIPPER[sage]
2018/01/01(月) 04:37:06.66 ID:6LrzzisDO
乙&あけおめ


48: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/01/01(月) 19:32:14.99 ID:EN7XwCmTO
真夜中、仕事を終えた軍師は卓上のヘッドフォンと向かい合っていた。
静寂。たまにコツコツと使用人の靴音が聞こえるが、それ以外は完全な無音状態である。
扉の隙間をすり抜けて一匹の蛾が迷い込んできた。ランタンの明かりにつられたようだ。しかし、音はない。静寂。

間諜『その魔道具、実は聴力の調整が難しいんです。聞いてはいけないあんなことやそんなことが、四方八方からダダ漏れ……。くれぐれも、扱いには気をつけてくださいね」
以下略 AAS



49: 【吉】 [sage]
2018/01/01(月) 20:28:36.60 ID:GoAPu4IHo
正月更新おつ


50:名無しNIPPER[sage]
2018/01/01(月) 21:24:08.31 ID:Sqb6T3Joo



51: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/01/02(火) 15:58:21.94 ID:dpYftc7o0
書斎を出た。
昼間は煌々と明るい黄金の廊下も、先代勇者の像も、陽が落ちれば忽ち鉱物に成り果てる。
色を失った世界を、軍師は一人歩いてゆく。
ぼんやりと光る明かりが見えたので、軍師は像の裏に隠れた。

以下略 AAS



52: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/01/02(火) 15:59:03.36 ID:dpYftc7o0
闇商人『二箱分でよろしいですね。ヒヒッ』

先代勇者『十分だ。金貨5000枚だったな? ここにある。持っていくがいい』

軍師は目を見開いた。
以下略 AAS



53: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/01/02(火) 20:54:11.50 ID:MhAvF7XnO
間諜「ガンジャ? あー、麻薬ですね。それ」

翌朝、事情を聞いた間諜は即答した。麻の花弁を乾燥させて作った麻薬を、ガンジャと呼ぶのだという。魔王を倒した先代勇者が、大麻の違法取引に手を染めている。

軍師「知りたくなかった。バルフ候は今までずっと、私を裏切っていたのだな」
以下略 AAS



54: ◆EpvVHyg9JE[sage]
2018/01/02(火) 21:18:54.24 ID:MhAvF7XnO
地の文で薬師が間諜になっている部分がありますが、凡ミスなので気にしないで頂けると助かります


55: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/01/03(水) 17:46:46.83 ID:0y33kF5p0
―1週間後―

黄金色の魚鱗鎧を身に着けた軍隊が、堂々と町を練り歩く。
アルマリクの視察団が到着したのだ。先頭に立ち案内するのは、先代勇者と軍師である。
心なしか、先代勇者の顔は蒼ざめているように見えた。
以下略 AAS



56: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/01/03(水) 21:27:15.69 ID:0y33kF5p0
魔女「で、調略は上手くいったのかい?」

間諜「バッチリでーす! ぐんひひゃんはほふほっひははへふ! ほーはひへんふぁっふぁへふはは!」モグモク

勇者「肉を口に入れたまま喋るなよ。何言ってるんだ?」
以下略 AAS



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